吉本興業の超ゴタゴタ、「株主」テレビ局の責任 テレビ関係者が接した岡本社長の強い意向

東洋経済オンライン / 2019年7月23日 16時20分

吉本興業の岡本昭彦社長が登壇した会見は各方面から痛烈な批判を浴びた(撮影:大澤 誠)

7月22日に東京都内で開かれた吉本興業・岡本昭彦社長の会見が波紋を拡げている。

7月20日に行われた宮迫博之さんと田村亮さんの「涙の会見」により、所属タレントをそこまで追い込んだ事務所への「逆風」が一気に強まった。

2人の会見で世間の空気は「そもそもは宮迫と亮が悪い。しかし事務所のやり方もひどい」となったのだ。

特に宮迫さんが会見で明かした岡本社長による「テープ回していないだろうな」「会見をやってもいいけど全員連帯責任でクビ。自分にはその力がある」などの〝パワハラ〟発言は大きな衝撃を与えた。

さらに田村さんによれば「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫」との発言もあったという。

■「株主のテレビ局」も今回は容赦ない

しかし「株主のテレビ局」も、今回の件は容赦がなかった。

ビートたけしさんは20日放送のTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」で「猿回しの猿が人を噛んだら、謝るべきは飼い主」と事務所の対応を強い口調で批判した。吉本興業の大物・松本人志さんも21日放送のフジテレビ「ワイドナショー」で「吉本興業はこのままじゃ壊れていく」と危機感を口にした。加藤浩次さんは日本テレビ「スッキリ」生放送で鬼の形相で事務所のあり方を非難した。

従来、多くの芸人を出演させていることで強いつながりのあるテレビ各局も容赦はしなかったのだ。

その逆風に耐えかねてか、泥縄式に開かれたような岡本社長の記者会見。

「ああいう記者会見させてしまったことに対して、深くお詫び申し上げます」と切り出した岡本社長は、宮迫さんと田村さんに対する「処分の撤回」、そして自らは「1年間、50%の減俸」とすることを発表した。

しかし処分撤回の理由は「会社の総意」と、曖昧な説明に終始して明確な返答はなかった。

また自らが〝辞任〟ではなく1年間の減俸であることにも厳しい質問が浴びせられた。

そして「テープ発言」については「緊張をほぐすための〝冗談〟のつもりだった」と説明、「全員クビ」に関しては、「父親が息子に"勘当や"というか"ええかげんにせえ"という感じだった」と発言を認めた。その一方で「それは結果相手に伝わってないってことは、僕が思っている彼らとの距離感と彼らが思っている距離感がギャップがあったと。それは大いに反省しなければならないと感じています」と弁明をしたのだった。

元々ダウンタウンのマネージャーだった岡本社長は、同じくダウンタウンを見出し育てた大崎会長によって社長の座に引き上げられた。

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