ウーバーが単なる「タクシー代わり」でない理由 遠くからアイデアを借りる「アナロジー思考」

東洋経済オンライン / 2019年7月26日 18時0分

「アナロジー思考」とはどのような思考法なのか、なぜ重要なのか、どう使うのかを解説します(写真:gremlin/iStock)

AI(人工知能)の時代に、人間に求められるのは、自ら能動的に問題を発見し、やるべき解決策を考えて、それを行動に移していく力です。すなわち「自分の頭で考える力」です。

思考(法)には、戦略的思考、ロジカルシンキング、仮説思考、アナロジー思考、具体と抽象、MECE、ロジックツリー、無知の知、メタ認知……など、基本となるキーワードがあります。

『入門 『地頭力を鍛える』 32のキーワードで学ぶ思考法』から、ここでは「アナロジー思考」とはどのような思考法なのか、なぜ重要なのか、どう使うのかを解説します。

■【WHAT】アナロジーとは何か?

創造性の根本は「借りてきて組み合わせる」ことです。

斬新に見えるアイデアもよく見れば、既存のアイデアの組み合わせにすぎないことがほとんどです。

ただし、その「既存のアイデア」の使い方に工夫が求められます。そこに必要なのがアナロジーという発想です。

要は、ビジネスであればほかの業界やビジネス以外の世界で行われていることを参考にして自分の業界や製品・サービスに適用できないかと考えるのがアナロジー思考です。

アナロジー思考は、新しいビジネスモデルをどこまで活用できるか、ということでもあります。

例えば、ウーバーを単に「タクシーの代替手段」と捉えずに「オンデマンドマッチングモデル」であると気づくことができるか?

スマートフォン時代ならではのビジネスモデルで、必要なときに(オンデマンドで)スマホを使って、ユーザーと周囲にいる適切な個人サービス提供者とのマッチングを行うビジネスモデルです。配車サービスのほか、買い物、掃除、犬の散歩や駐車など、いろいろな仕事に適用が可能なため、数え切れないほどのビジネスがこのようなモデルでスタートしています(最近、利用者が増えて都心でよく見かけるようになったウーバーイーツもその一例です)。

このような動きはギグエコノミー(Gig Economy)と呼ばれ、個人の働き方そのものにも大きな影響を与えつつあります。

アイデアを借りてくるというと、そっくり何かのアイデアをコピーしてしまう、いわゆる「パクリ」がありますが、アナロジーはこの「パクリ」とどこが違うのでしょうか?

そのキーワードが「遠くから」です。遠くからとは、「一見しただけではわからないような抽象度の高い共通点」を持ったものから借りてくることを意味します。

「アナロジー」と「パクリ」の違いは真似するものの抽象度の高低にあり、以下のような違いがあります。

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