人気子供服マザウェイズ、「突如倒産」のわけ SNSで「マザウェイズ・ロス」、復活切望の声

東洋経済オンライン / 2019年7月30日 7時30分

東京都江東区にあるマザウェイズ・ジャパンの本社(登記上の本店所在地は大阪市)。6月末に突然、自己破産を申請した(記者撮影)

都市部のショッピングセンターを中心に約100店舗を展開していた子供服販売店「motherways(マザウェイズ)」。フリルやリボン、キャラクターの絵柄などを施したデザインの独自企画商品を販売し、子育て世代のママの間で広く人気を博してきた。

その運営会社のマザウェイズ・ジャパン(登記上の本店:大阪市)が6月末、大阪地方裁判所に自己破産を申請。7月16日に自己破産手続きの開始決定を受けた。

■「前澤さん、マザウェイズを買ってください」

「マザウェイズ復活切望」「マザウェイズ・ロス」――。

倒産のニュースが駆け巡った7月1日以降、SNS上では閉店を惜しむ投稿が続出した。中にはTwitter上で、「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの前澤友作社長に対し、「マザウェイズの会社を買ってください」などと支援を要望するメッセージを投稿するユーザーも複数いた。

数年前まで息子の普段着にマザウェイズを愛用していたという都内在住の主婦(40歳代)は「海外にあるようなかわいらしいデザインが手頃な値段で買えたので重宝していた。商業施設で店をよく見かけたし、お客も入っている印象だったのに」と、同社の倒産に驚きを隠さない。

倒産に伴い、同社は7月2日から全商品6割引の「閉店売り尽くしセール」を一部店舗で突如開催した。会員向けに配信されたメールでは、「人員確保等の諸事情で営業できない店舗もある」との説明があり、セール開催店舗には顧客が殺到した。その多くの店舗では会計まで2~3時間待ちの長蛇の列が発生したという。

信用調査会社の帝国データバンクによると、破産手続き開始の決定を受けたのはマザウェイズ・ジャパンと関係会社の根来(大阪市)、ネイバーズ(同)の3社。マザウェイズ・ジャパンは1991年に設立、2019年1月期の売上高は約81億円だった。破産管財人を務める弁護士事務所によれば、3社合計での負債は70億円程度。ブランド売却などの可能性については「未定」という。

突然の倒産劇に、アパレル業界内でも衝撃が走った。売り上げが苦戦していたことは一部で知られていたものの、子供服メーカーの幹部は「あまりに急な倒産で驚いた」と語る。実際、マザウェイズは今年3月にも大阪市内や群馬・前橋市内に2店舗を新規出店しており、表面上は倒産の兆候がほとんど見られなかった。

■子供服市場での競争厳しく、資金繰りが悪化

だが、複数の関係者によると、マザウェイズの昨年秋冬シーズン(2018年10~12月頃)と今年春先(2~5月頃)の売上高は、前年同期比でそれぞれ10%以上も減少。同社は10社以上の金融機関から多額の借り入れを行ってきていたが、売り上げが減る中で支払い利息負担ものしかかり、資金繰りが厳しくなったようだ。

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