「圧倒的権力者」親たちが犯すとんでもない失敗 しつけモラハラを繰り返した60代男性の末路

東洋経済オンライン / 2019年8月13日 7時30分

そして、A君が「B君のお母さんが言うと、なんだか聞かなきゃって感じするよね」と言いました。すると、それを聞いたほかの子たちが「そう、そう」「なんだか、そうしようっていう気になるよね」と同意しました。次に、C君が「おれっちの母さんだと、なんだか別にどうでもいいやって気にならない?」と言いました。すると、ほかの子たちが「うん……、そんな感じがするかも」と同意しました。

子どもたちの会話に出てきたB君のお母さんというのは、どういう人だと思いますか? 子どもたちが言うことを聞くということで、とても怖いお母さんなのかと思うかもしれません。でも、実はまったくその反対で、とても穏やかで優しいお母さんなのです。では、子どもたちがあまり言うことを聞く気になれないというC君のお母さんは、どういう人だと思いますか?

もうおわかりだと思いますが、とても感情的な人で、子どもたちにも平気でひどい言葉をぶつける人です。C君もよく大きな声で叱られていましたし、一緒に遊んでいる子どもたちも、「また、片付けてない! あなたたちは、何回同じことを言われればできるの!?」といったひどい言葉でよく叱られていました。B君のお母さんは、決してこのような言い方はしません。

さらに聞いていると、どうやら4人のお母さんたちについて、子どもたちは心の中で無意識のうちにランク付けをしているらしいということに気づきました。

B君のお母さんが1位で、続いて、A君、D君、C君のお母さんという順位のようでした。これは、子どもたちの話を聞いているうちに私が気づいたということであり、その子たちは気づいてはいないのです。自分たちで気づいてはいないのに、4人の心の中にまったく同じ順位のランク付けがあるのです。これには私も驚きました。

このように、子どもは侮れない存在です。すべての親は、自分が圧倒的な権力者であることを自覚し、1人の人間としてのあり方に立ち返ってほしいと思います。

そして、子どもを1人の人間としてリスペクトしてください。「この言葉は大人同士でも言える言葉なのか?」というのが1つの基準になります。大人同士ではとても言えないようなひどい言葉は、子どもにも言ってはいけないのです。

親野 智可等:教育評論家

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