「パート勤務で管理職」がオランダで可能なワケ 「時短勤務が多いと職場が回らない」は本当か

東洋経済オンライン / 2019年8月16日 7時40分

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家事や育児、介護などの分担をめぐって、家族間で言い争いが増えて、いつのまにか一緒にいて心地よい存在だったはずの家族が「つかれる存在」になってしまった……そんな話を聞くことがよくあります。

どうして自分の不満が家族に伝わらないの? どうしたら「つかれない家族」になれるの? そんなふうに「つかれる家族」と「つかれない家族」を考察するこの連載。

数回に分けて、オランダ・アムステルダムに住むレズビアンカップルの家事育児分担を紹介してきました。第1回はレズビアンカップルであるふたりが婦婦(ふうふ)になって妊娠するまでの経緯(記事はこちら)、第2回はオランダ出産事情(記事はこちら)、第3回は2人の家事育児分担の詳細(記事はこちら)、そして今回はワークライフバランス先進国と呼ばれるオランダの働き方を紹介します。そこから見えてきたのは、日本で長時間労働が減らない理由でした。

■オランダはライフワークバランスがとれている?

■パートタイムワーカーだけど管理職!?

■パートタイムとフルタイムの切り替えもフレキシブル

■仕事量の調整は会社の仕事!

■とにかく労働時間より生産性を重視

■オランダではお客様は神様じゃない

■早く帰るためには食も生産性優先

■その長時間労働は本当に必要なものですか?

この連載では何度か書いているように、私は長時間労働すべてを否定しているわけではありません。職種や時期などによって、長時間頑張ることが必要なこともあると思うのです。

そして、実はオランダでも残業がまったくないわけではありません。日本に比べてかなり少ないとはいえ、タスクに合わせて残業する人もいるそう。ただし、法律で週の労働時間規制があるので残業をしたときは別日で調整できるし、ライフスタイルの変化に合わせて働き方を変えやすい。とにかく、フレキシブルに働ける。

ちなみに、オランダでは、週に数日の自宅勤務を企業側からすすめられることもよくあるそう。残業が少ないうえに、自宅勤務もできる。こう聞くと労働者にとっては天国のようですが、企業側にとってもメリットがしっかりあります。

社員が会社にいる時間が短くなれば、光熱費が削減できる。長時間労働しないほうが、社員は心身共に健康で、生産性は上がり、病気の社員のケアに追われることもない。そこに予算を取られることもない。オランダ人は合理的ゆえに、そんなふうに考えるそうなのです。

■働き方そのものから見直しを

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