「宝くじで稼ぐ」のがパチンコよりも困難な理由 競馬やオートレースの「還元率」を一挙掲載

東洋経済オンライン / 2019年8月18日 7時30分

「宝くじ」で勝つのはかなり難易度が高いことをご存じでしょうか?(写真:TkKurikawa/iStock)

ソフトバンクやユニ・チャームなど、日本企業の間でも「副業解禁」が進んでいる。サラリーマンが挑戦できる副業にはどんなものがあるのか? 「副業事情の今」について、経済評論家の加谷珪一氏が解説する。第2回のテーマは「ギャンブルと副業」について。『“投資"に踏み出せない人のための「不労所得」入門』から抜粋して紹介します。

日本では原則として賭け事は禁止されていますが、それはあくまでもタテマエにすぎません。公的な財源確保を目的に公営ギャンブルが大規模に運営されているほか、民営のパチンコも実質的にはギャンブルとして機能しています。ここまで一般的に国民にギャンブルを開放している先進国はほかになく、日本は世界でも屈指のギャンブル大国といってよいでしょう。

読者のみなさんの中には、ギャンブルを家計の足しにしたいと考えている人がいるかもしれませんが、そもそもギャンブルで稼ぐことはできるのでしょうか。また、ギャンブルと投機的な投資はよく同一視されますが、ギャンブルと投資はどう違うのでしょうか。

ギャンブルとは何かと問われたとき、多くの人は漠然としたイメージならすぐに思い浮かぶと思います。しかし、何がギャンブルで何がギャンブルではないのかという厳密な話になると、案外答えに窮するのではないでしょうか。

■「ギャンブル」の定義

ギャンブルとはお金を賭けて勝ち負けを決め、勝者が一定割合のお金を受け取れるシステムのことを指します。もう少し細かく言えば、賭けの参加者が賭けたお金の総額から、賭け事の主催者(これを胴元と呼びます)の利益(テラ銭)を差し引いた金額が勝者に分配されます。

公営ギャンブルの代表である競馬の場合、胴元であるJRA(日本中央競馬会)の取り分は約25%ですから、約75%が勝者に配分されています。つねに胴元が一定割合の利益を差し引きますから、参加者全体の収支は確実にマイナスとなります。こうしたゲームを経済学的に説明すると、利益よりも損失が大きい「マイナスサム」ということになります。

全体の収支がつねにマイナスということになると、賭け事で利益を得るためには、残りの利益を他の参加者と奪い合い、そこで勝たなければいけません。

丁半バクチのような賭け事では、イカサマがない限り、勝率はほぼ2分の1となりますので、継続して他人を出し抜くことは極めて難しくなります。したがって、丁半バクチで勝ち続けることは理論的に不可能と考えてよいでしょう。

■「宝くじ」で勝つのは超困難

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