4分間で350本売った「チーズケーキ」の凄み 料理人のキャリア問うフレンチシェフの挑戦

東洋経済オンライン / 2019年8月18日 7時40分

箱入りの「ミスターチーズケーキ」はこんなに豪華!

4分間で350本――。自社サイトのみでの販売にもかかわらず、大ヒットしているチーズケーキがある。フランス料理人の田村浩二氏が手がける「ミスターチーズケーキ」がそれだ。

チーズテリーヌと呼ばれる最近流行中のクリーミーなタイプで、スプーンですくえるほど柔らかい。甘酸っぱい味のチーズケーキは、新しさがありながらも、どこか郷愁を誘う。ネットで購入すると冷凍状態で届くため、そこから半冷凍、そして完全冷凍の状態と食感の変化を楽しめるのも特徴。ネットで予約を受け付けたとたん、わずか4分で350本も売れたことがあるという知る人ぞ知るケーキだ。

■販売開始から1カ月後、いきなり200本売れた

もともと東京・白金台のレストラン「ティルプス」でシェフをしていた田村氏が“個人的に”チーズケーキを売り始めたのは2018年4月のことだ。インスタに乗せたケーキの試作品のウケがよかったため、販売に踏み切った。それから1カ月たったある日のこと、1日でいきなり200本売れた。7万人ものフォロワーがいる人がツイッターで拡散したことがきっかけだった。

以来、チーズケーキだけで生活できるほどの売り上げとなり、7月にティルプスを辞めた。12月には人形町に厨房を整え、スタッフも雇って改めてチーズケーキ販売に専念。毎週日曜日と月曜日の朝10時に予約を受け付ける方式でチーズケーキを売っている。

数あるケーキの中でチーズケーキを選んだのは、子どものころ母親が毎年誕生日に作ってくれたケーキだったから(父親の誕生日にはショートケーキを作っていたという)。「料理好きの母がテングサと小豆から水ようかんを作る姿を見ているから自分もできるかな」と思ったのは、高校3年生のときだった。親友の誕生日に「ネットで見つけたレシピをもとに、ケーキを焼いて学校へ持っていったら、みんながすごく喜んでくれた」。そのことがうれしくて、人を喜ばせられる料理人を志した。

「シンプルで誰が食べてもおいしいものを、誰よりもおいしく作りたい」と考案したケーキは、「その瞬間でしか食べられないはかない食感」を目指した結果、クリーミーで柔らかいチーズテリーヌに。クリームチーズにサワークリーム、ヨーグルト、生クリームと4種類も乳製品を使う。小麦粉は使わず、コーンスターチとホワイトチョコレートと卵で、形を保てるギリギリの固さにしてオーブンで焼く。常温では崩れやすいので冷凍して発送する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング