あなたの「老後不安度」を3分で計算してみよう 漠然とした不安で保険に入るのは危険すぎる

東洋経済オンライン / 2019年8月18日 8時0分

いたずらに「老後不安」におびえるのではなく、「公的年金」をうまく利用して自分に合った「お金の人生設計」をしましょう(写真:Yagi-Studio/iStock)

「灯台もと暗し」。最近、お金の相談に乗るたびに思い浮かぶ言葉です。すでに大きな保障を持っているのに、なぜこうも「老後不安」におびえないといけないのでしょうか。そればかりか、さらに外貨建て保険や、長生きすればするほどお金を多く受け取れるトンチン年金保険などに入りたいのでしょうか。

■「公的年金」を頭に入れて人生のお金をデザインしよう

20歳以上の人たちは、毎月、決して安くはない年金保険料を支払っています。会社員は給料から天引きされますし、自営業者なら自分で支払っています。公的年金は、国の保障であり、かなり強力です。もちろん、公的年金だけで老後は安泰と言っているわけではありません。しかし、間違いなく「すべての人が終身で受給できる老後生活費の柱」です。

なぜなら、年金制度は、「強制加入」だからです。ちょっと難しい言い方ですが、「保険」の機能を高めるためには財政の安定が必要です。低いリスクの人も含め多くの母数集団を構成し、「大数の法則」を効かせることがポイントになるわけです。公的年金は、運用益で実現するしかない民間保険には絶対に作れない「保険」なのです。

では、その民間保険はどうでしょう。リスクを感じている人が積極的に入ります。すると保険会社は保険料の支払いリスクが高くなるので、保険料を割高にせざるをえません。だから保険料は高くなるのです。

前置きが長くなってしまいましたが、今回、皆さんに考えていただきたいことは、「老後の安心を作るのは難しくない」ということです。キーワードは「公的年金」です。これを上手に利用することこそが、老後の安心を作るポイントなのです。つまり、自分の「お金の人生設計」の中に、自分が受給できる「公的年金額」を入れて考えることが重要なのです。

先日、私のところにご相談に来られた政岡靖友さん(仮名・会社員・43歳)と妻の美南さん(仮名・会社員・40歳)は、漠然とした老後不安から、あるファイナンシャルプランナー(FP)のところに相談に行ったそうです。その結果、4つの外貨建て保険を勧められて、加入しました。

すべて「平準払い」(毎月保険料を払うタイプ)の米ドル建て養老保険で、支払う保険料は1ドル=105円(8月中旬)で換算すると、年間190万円にも上ります。ご夫婦の手取り年収が約700万円として、その25%以上を占める金額です。

このご夫婦のように、保険を買ったはいいが、だんだん不安になってご相談に来られる人は多いのですが、政岡さんも、「相談に行ったときは、老後のために必要な気がして加入したが、適切だったのかどうかみてほしい」ということでした。ダブルインカムで子どもがいないので、支払えない金額ではないけれど、さすがに、保険料は負担だそうです。それはそうでしょう。夫婦の合計手取り額の25%以上ですもの。

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