その不調は夏バテではなく「夏季うつ」かも エアコンによる「急激な温度差」に要注意

東洋経済オンライン / 2019年8月19日 17時30分

その不調は夏バテではなく「夏季うつ」かもしれません(写真:buritora/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

35度を超える猛暑日も多い今年の夏、すっかり暑さに参ってしまっている方も多いと思います。暑さが長引くと疲労も蓄積し、いわゆる「夏バテ」といわれる体調不良を引き起こしがちです。暑さのせいとひとくくりにしてしまいがちですが、実は、これと似た症状で「夏季うつ」というものがあります。

季節性感情障害と呼ばれるもので、夏の時期に現れる症状です。とくに原因が見当たらないのに不安感に襲われる、気持ちが沈むという気持ちの状態とともに、食欲の減退と不眠(眠れない、眠りが浅い)の特徴がみられます。

食欲不振や不眠が、夏バテと混同してしまいがちなところなのですが、それに加えて、訳もなく憂鬱な気分が続く、不安感がだんだん強くなるといったような精神的な不調を伴うのが特徴です。明確な理由が思い当たらないにもかかわらず、気分が優れない状態が続いているかどうかが、夏バテとの違いを見分けるポイントになります。

■「夏季うつ」を引き起こしやすい人

1. 温度差が両極端な場所を行き来することが多い人

ストレスの原因は、心身にかかる「変化」です。ですから、日々の生活の中での環境変化もストレスの一因になります。とくに酷暑の続く近年では、大きな温度差による変化が、過度なストレスの要因になります。例えば、寒い電車から、猛暑の外を歩き、その後、クーラーのガンガンに効いたオフィスで過ごした後に、また外回りに出るといった具合に1日に、何度も温度の急激な変化のある方は注意です。

2. 冷たいものや水分をより多くとってしまう人

熱中症予防にも水分を取ることは必須ですが、口当たりのよいものや水分でお腹がいっぱいになってしまうと、食事が偏り、知らず知らずのうちに必要な栄養素が取れなくなっている場合があります。これにより、気持ちをコントロールするホルモンの一種である「セロトニン」の合成に必要な必須アミノ酸が足りていないことがあります。

3.女性

季節性感情障害は、男性に比べて女性のほうが3倍なりやすいといわれています。女性ホルモンの変動に加え、光や温度などの外的刺激に敏感なことが原因として挙げられています。

■「夏季うつ」にならないための対策

生活環境の中で繰り返される激しい温度の変化は、心身に負担をかけます。

職業や生活形態で致し方のない方もいるとは思いますが、可能ならエアコンの設定温度などを配慮して、緩やかな変化を心がけましょう。さらに自宅でも、30度を超える外から帰宅し、いきなり部屋を19度設定にして必要以上に冷やすといったような極端なことをせずに、ぬるめのシャワーを浴びるなどして適温でも快適に過ごせるようにすることも大切です。

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