アパレル業界、「販売員」の仕事は消えるのか 服選びをサポートするのは「人」か「機械」か

東洋経済オンライン / 2019年8月24日 7時10分

①レンタルサービスの国内先駆け「エアークローゼット」

エアークローゼットのレンタルサービスには、月1回3着まで借りられるライトプラン(6800円/月)と、借り放題のレギュラープラン(9800円/月)がある。現在のところユーザーの多くがレギュラープランを選んでおり、多忙な働く女性を中心に支持を集めている。

同社の強みは、ユーザーのタイプや好みを分析し、複数のブランドからユーザーに寄り添った質の高いパーソナルスタイリングを提供できることだ。

ユーザーの趣向分析にテクノロジーを活用し、データを基にプロのスタイリストがアイテムを選んで提案するというシステムである。

同社のサービスでは、レンタルして気に入った服は、そのまま購入もできる。結果、レンタルから購入という新しい服の選び方が、若い女性を中心に普及しつつある。テクノロジーを活用したこのサービスシステムは、特許も取得している。

その中心価値をなすのがパーソナルスタイリングという「レコメンデーション」である。会員数は2018年10月時点で16万人を突破し、日本最大級のファッションレンタルサービスになっている。

②独自性で急成長を遂げる「リフォーメーション」

もう1社は、サステイナビリティー(持続可能性)をブランドコンセプトとして、2009年にアメリカで発足した「リフォーメーション(Reformation)」だ。

同社はEC化率が80%を超えているものの、全米に8つの実店舗を有している。

このうちの数店舗は、実店舗での購買体験をターゲットであるミレニアル世代に、魅力的なものにするための工夫がなされている。

例えばいくつかの実験店舗において、販売員に話しかけられずに1人で商品を選べるようなオペレーションが試みられている。最大の特徴は「試着プロセス」だ。

顧客は、試着したい商品・サイズを店内に設置されたタッチスクリーンから選択し、試着室に案内される。試着室には、試着室内外からアクセスできるクローゼットが設置されており、選んだ商品は、あらかじめここに販売員が入れておく。

もし別の商品やサイズを試着したくなった場合は、試着室内のタッチスクリーンから商品を選択すれば、再び販売員がクローゼットへ商品を補充する。

これによって販売員と顧客の直接の接点がなくなり、顧客は販売員の目を気にせずに好きなだけ試着を行うことができる。

また、試着室ではタッチスクリーンから好みの音楽・照明を選ぶことができるなど、顧客が自分好みの空間で、快適に商品を選ぶための工夫が凝らされている。

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