「お菓子中毒」のまったく穏やかでないリスク お菓子断ちをしてみて初めて気づく禁断症状

東洋経済オンライン / 2019年9月1日 8時20分

何かにつけてお菓子を食べている人は、ひょっとしたら「お菓子中毒」に陥っているかもしれません(写真:Pangaea/PIXTA)

「ドラッグ」と聞いて思い浮かべるのは、コカインやヘロイン、覚醒剤、LSDといった薬物でしょう。いずれも激しい中毒性によって健康に害を及ぼす薬物であり、通常「ハードドラッグ」と呼ばれます。数回の使用でも依存状態に陥ってしまうため、日本では使用はもちろん、所持や製造も厳しく規制されています。

対して、ハードドラッグよりは中毒性が低いとみなされているものが「ソフトドラッグ」です。通常は、マジックマッシュルームやマリファナなどを指すことが多いようです。

■お菓子から離れると、最初は猛烈に食べたくなる

拙著『「お菓子中毒」を抜け出す方法~あの超加工食品があなたを蝕む~』でも詳しく解説していますが、私が今、いちばん心配しているのは、「ハードドラッグ」でもなく「ソフトドラッグ」でもありません。それは「マイルドドラッグ」。私たちが普段、口にするお菓子のなかに、薬物ほどではないものの、確実に依存症をもたらすものがあるのです。

代表格は砂糖です。また、小麦もマイルドドラッグの1つに挙げられます。さらに、果糖や人工甘味料、塩や油も中毒性をもたらします。これらのものが含まれている象徴的な食品こそがお菓子なのです。

「毎日、お菓子を食べている」「お菓子がなくなってくると買い足さなければと思ってしまう」「お菓子を食べないとイライラする」。こうした衝動に思い当たる人は、すでに「お菓子中毒」に陥っている疑いがあります。

ハードドラッグとは違い、マイルドドラッグによる中毒は急激に心身を壊すことはありません。しかし、長い時間をかけてジワジワと体を蝕み、やがて認知症や脳卒中、心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こすことがあります。

マイルドドラッグで最も警戒したい点は、本人も周囲も中毒に陥っている認識がないということです。

当たり前のことではありますが、お菓子を食べることは法律違反でもなんでもなく、適度に食べる分には何の危険性もありません。問題なのは、お菓子を食べる頻度と量、そしてお菓子の質にあります。

お菓子を食べたとき、人は「おいしい」「幸せ」といった快感を覚えます。快感を覚えると、脳内ではドーパミンやエンドルフィンが分泌され、やる気や集中力がアップし、一時的にストレスを忘れることができます。

こうした脳のメカニズムは「報酬回路」と呼ばれ、報酬回路が適切に働くことで仕事や勉強の効率が高まります。その結果、成績や成果が上がり、周囲の人から褒められるとさらに快感を覚えて、ドーパミンやエンドルフィンが分泌されるという好循環が生まれます。

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