40歳女性が「6年間の不倫」を断ち切れたワケ 友達との集まりには絶対来ようとしなかった

東洋経済オンライン / 2019年9月5日 18時0分

そんなドタバタ劇の3年後に、万里子は奏太に仕事で出会った。

「モテる人だし、女性を夢中にさせる魅力がある人なんです。別居後も奥さんは、頑として離婚に応じなかったようです。ただそれは、彼に未練があるからではなく、“離婚をして、1人だけ勝手なことはさせるものか”という意地だったのかもしれません。

でも、私が彼と知り合った当初はそんなゴタゴタ事情は知らなかったから、性格や価値観の不一致で別居しているくらいに思っていたんですね」

既婚者とはいえ、妻は遠方の九州にいるので、都内の家に帰ってくることはまずない。週末は彼の家に遊びに行ったり、温泉旅行に出かけたり。長期休暇には近場の海外に行ったりと、普通の恋人同士の付き合いをしていた。

「ただ彼の中に、自分は結婚をしているという後ろめたさがあるのか、私の友達の集まりに『一緒に行こうよ』と言っても、決してついてはきませんでした」

そんな中で、30歳を過ぎても独身だった仲のよい大学時代の友達が、立て続けに2人結婚をした。よく集まるグループ6人のうち、独身は万里子ともう1人だけになってしまった。

「取り残されていく感があって、不安になりました。“もしかしたら彼は離婚しないんじゃないか”と思うようにもなりました。別居期間が3年とか5年になると、それで離婚が認められると聞いたので調べてみたんですが、それはその夫婦がどういう経緯で別居になったか、そのケースによって違う。

彼が不貞行為を働いたことが別居のきっかけになっているので、妻側にアドバンテージがあり、彼女が離婚を切り出すか、彼が多額の慰謝料を支払うかしなければ難しいようでした」

だんだんと、“このまま付き合いを続けていていいのか”と、日々考えるようになった。

「でも、会っていると楽しいし、ここで別れて1人になるのは、登ってきたハシゴを急に外されるようで、とても不安でした。あと、ストーカー女の話を聞いていたので、結婚を迫って追いかけ回すようなことはしたくなかったし、奥さんがヒステリックな人だと聞いていたから、私はそうなりたくないと思っていた。

彼のことが好きで、彼に好かれたかったから、以前の女性たちとは違うところを見せたかった。でも、ものわかりのいい女性を演じていくことが、私の中でストレスになっていきました」

■別れを決意した父の死

そして、付き合って5年が経った冬のある日、父親が風呂場で足を滑らせて転び、右足の付け根を骨折した。

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