ライザップ、子会社再建に猫の手を借りる 「FukuFukuにゃんこ」で結果にコミットなるか

東洋経済オンライン / 2019年9月23日 7時20分

赤字決算に転落したライザップを救うのは、意外なことに「猫」だった!? 写真の猫はインスタグラムで人気の茶乃ちゃん(写真:ハピンズ)

「結果にコミットする」のCMで有名なRIZAPグループ(以下、ライザップ)。本業のボディーメイクジムは順調なものの、相次いで買収した企業の再建が遅れ、2018年度は大幅な赤字決算となった。ライザップにとって、子会社群の再建が急務となっている。

インテリア雑貨や生活雑貨を扱う「HAPiNS」(ハピンズ)も再建中の子会社の1つだ。300円ショップやニトリなどの競合に押されて業績が低迷、2016年5月にライザップ傘下に入った。

■業績回復の救世主「ふくふくにゃんこ」

不採算店整理などのウミ出しをいち早く終えた点で、ハピンズは、ライザップが買収した上場会社9社の中でも再建が進んでいる会社だといえる。しかし、決算短信などには、事業継続にリスクがあることを示す「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載が残る。利益も回復途上で、ライザップの業績に大きく貢献するほどではない。

そのハピンズにおいて業績回復の救世主となっているのが、オリジナルキャラクターの「FukuFuku(ふくふく)にゃんこ」だ。

猫を模したキャラクターのふくふくにゃんこの特徴は、つぶらな瞳と2本のヒゲの愛らしい顔。三毛や茶トラなど毛柄の異なるデザインが5種類あり、クッションやブランケットなど120種類の商品になっている。

商品化されたのは2015年9月。ハピンズ商品部の木村知子次長によると、当時「王道」のキャラクター商品だったのは熊、ウサギ、カエルで、猫はサブキャラの扱いだったという。

ところがふくふくにゃんこは、商品化2年目で関連商品の売上高が4億3000万円に急増。2018年度は約8億円を売り上げた。これはハピンズの売上高の1割近くを占める規模で、この急成長によって同社は6期続いた売上高の減少に歯止めをかけることができた。今年度のふくふくにゃんこの売上高は10億円を目指すとしており、今や立派な主力商品だ。

プロモーションにもがぜん力が入る。ハピンズの柘植圭介社長の発案で、今年度から「インスタ猫」を店頭用ポスターに起用した。

その猫は、写真共有アプリ「インスタグラム」で2.9万人のフォロワーを抱える茶乃ちゃん(アカウント名はchanoiro)。9歳のミックス(雑種)のメスで、ふわふわの丸顔と口まわりのシミのような模様がチャームポイントだ。

■一度リストラされた「ふくふくにゃんこ」

店頭に行くと、モデルの女性と茶乃ちゃんが商品と一緒に映ったポスターが目にとまる。店舗が柔らかな雰囲気を醸し出しているのも、このポスターの貢献が大きい。

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