日テレ「続きはHuluで」に大失望する視聴者心理 高視聴率、ビジネス成立でもブランドにリスク

東洋経済オンライン / 2019年9月25日 17時0分

「どうマネタイズしていくか?」は確かに課題ですが……(撮影:今井 康一)

9月21日に放送された「ボイス 110緊急指令室」(日本テレビ系)の最終話は、スリリングなシーンの連続で視聴者を引きつけて、12.9%の高視聴率(ビデオリサーチ、関東地区)を記録したほか、「面白かった」「終わってしまって寂しい」などの支持を集めました。

しかしその後、最終話から1カ月後を描いたオリジナルストーリー「ボイス 110緊急指令室 CALL BLACK」が動画配信サービス・Huluで配信されることがわかると、ムードは一変。「また日テレの“続きはHuluで”か!」という批判がネット上に飛び交う事態となりました。

■「あなたの番です」も「続きはHuluで」

「またか!」と言われてしまったのは、「考察合戦」という新たな楽しみ方で前代未聞の盛り上がりを見せ、9月8日に終了した「あなたの番です」(日本テレビ系)でも同様の「続きはHuluで」があったから。連続殺人事件の黒幕だった黒島沙和(西野七瀬)の過去を描いた「扉の向こう番外編 過去の扉」をHuluで配信することが発表された瞬間、ネット上には「裏切られた」「視聴者をバカにしている」などの批判があふれたのです。

視聴者にとって根が深いのは、「あなたの番です」の前に放送されていた「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」も、最終話の後にHuluオリジナルの「3年A組 –今から皆さんだけの、卒業式です-」が配信されたこと。

日本テレビの「日曜ドラマ」は2018年にも、「トドメの接吻(キス)」では「トドメのパラレル」、「崖っぷちホテル!」では「崖っぷちホテル!~本日のお客様は、宇海直哉様~」、「ゼロ 一獲千金ゲーム」では「ゼロ エピソードZERO」、「今日から俺は!!」では「今日から俺は!! 未公開シーン復活版」というHuluオリジナルコンテンツを配信しました。

さらに極めつけは、2017年放送の「愛してたって、秘密はある。」。最終話の終了直後に「本当の解決編はHuluで」と発表して猛批判を浴びてしまったという過去があるのです。

なぜ日本テレビは何度も批判を受けてなお、「続きはHuluで」を繰り返しているのでしょうか?

Hulu日本版を運営しているHJホールディングスは、2014年に日本テレビグループの傘下に加わり、以降は同局関連のコンテンツが充実。とくに視聴者の思い入れが強いドラマ関連のコンテンツが主力となっています。

日本テレビだけでなくテレビ業界全体が、広告収入への不安を抱え、それ以外でどう収益化するかが共通の課題となっていました。地上波の放送による広告収入を大黒柱にしたビジネスモデルでは先細りなのは誰の目にも明白であり、ほとんどのテレビ局が「どうマネタイズしていくか?」を真剣に考えています。

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