読書好きな人がなぜか「国語が苦手」な真の理由 「文章構造」の違いで問題の理解力は決まる

東洋経済オンライン / 2019年9月26日 7時40分

今までできていた国語が、いきなりできなくなった…。本好きな子なのに、なぜ成績が落ちてしまったのでしょうか?(写真:Graphs/PIXTA)

高校1年生長女についてのご相談です。

幼い頃から読み聞かせを毎日し、図書館にもよく通ったところ、本が大好きになりました。国語のテストの点数もよく、安定した成績でしたが、中学3年の2学期あたりから模試の国語の点数が急降下。本人に原因を聞くと、文章の読み取りが苦手な内容だと点数が下がるとのことです。

いつも1問ミス程度の子どもが急に何問も間違えるようになることなどあるのでしょうか。もうすぐ高校の定期テストがあるので、それまでにアドバイスができたらと思い相談させていただきました。

(仮名:山本さん)

■「本が好き=国語ができる」とは限らない

小さい頃から本が好きで、図書館通いし、ご飯を食べなくても本が大好きという子がいます。とてもすばらしいことです。本を読む子は、イメージ力、語彙力、読解力が自然と高まり、読書する子にはメリットがたくさんあると言われます。筆者もそれは正しいと思います。

しかし、ここで勘違いが始まります。それは、「本をたくさん読んでいれば国語ができるだろう」という勘違いです。もちろん、できる子もいますが、できない子も当然いるのです。社会的通念として、「読書する=国語できる」という考えがうっすらと広がっているため、このように感じてしまうのも無理はありません。

しかし、実際は「本をたくさん読む子=国語ができる」とは限らないのです。とくに本好きの女子に多いのですが、本が好きでこれまでたくさん読書をしてきたのであれば、高校入試、大学入試、そして学校の定期試験、すべてにおいて高得点が取れていないとおかしいはずです。比較的、国語が得意ということはあるでしょうが、それは他教科に比べて相対的にできるということであって、国語がダントツに高得点ではないとしたら、それは、国語が得意というのではなく、ただ活字に抵抗感がなかった程度だったと考えられます。

それにしてもなぜ、読書好きにもかかわらず国語ができる子とそうではない子に分かれてしまうのか疑問に思われると思います。筆者がこれまで3500人以上の小中高生を直接指導してきた中でも、読書好きでも国語ができる子とできない子、きれいに2つに分かれていました。そして、その分岐点は意外なことだったのです。

<読書好きでも国語ができない子のケース>
本の種類が小説・物語系に大きく偏っている

<読書好きで国語ができる子のケース>
本の種類が説明文・論説系のものも読んでいる

■物語系に限らず、論説系まで幅広く読んでいるか

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