「新型カローラ」で日本専用ボディを作った意味 グローバルモデルを国内で売らない理由とは

東洋経済オンライン / 2019年9月26日 7時50分

9月17日に発売されたトヨタの新型カローラ/カローラツーリング(筆者撮影)

通算12代目となるトヨタ自動車の「カローラ」(ワゴンの「カローラツーリング」を含む)が9月17日に発売された。

まず特筆すべきは、ボディ全幅が1700mmを超えて3ナンバーとなったことだ。さらにエンジンも、マニュアルトランスミッション専用の1.2リッター直列4気筒ターボを除くと、ハイブリッド車もガソリン車も排気量が1.8リッターとなり、自動車税が安くなる1.5リッター以下に収まらなくなった。

新型は2018年に日本で発売されたハッチバックの「カローラスポーツ」と基本設計を共有している。すなわち「プリウス」や「C-HR」にも採用しているTNGAプラットフォームを、カローラのセダン/ワゴンとして初めて採用した。パワーユニットのラインナップもC-HRやカローラスポーツと同じだ。

■世界中で年間150万台以上を販売

カローラは現在、世界150カ国以上で年間150万台以上が販売されているグローバルカーであり、スポーツは国外向けハッチバックと基本的に同じ内容となっている。ゆえに全幅は1790mmに達している。

今回発表されたセダンやツーリングも、9月17日に開催された発表会場で実車を見た瞬間は、2018年11月に中国の広州国際モーターショーで世界初披露された新型グローバルモデルそのものだと思った。

ところが資料を見ると、新型セダンとグローバルモデルのセダンは寸法が違う。全長は4640mmから4495mm、全幅は1780mmから1745mm、ホイールベースは2700mmから2640mmと、1435mmの全高以外はダウンサイジングしているのだ。ちなみにカローラスポーツのホイールベースは2640mmであり、C-HRも同じ。一方プリウスのそれは2700mmである。

カローラが販売される市場を考えると、アメリカや中国は国土も道路も広いのでサイズについての制約はあまりないし、新興国では上級セダンとして買われることが多いから見た目は堂々としていて車内が広いほうがいい。

しかし日本はご存じのように道路や車庫が狭いし、カローラは昔から大衆車として認識されてきた。加えて近年はユーザーの高齢化が進んでおり、スポーツ発表時のユーザーの平均年齢はセダンが70代、ワゴンが60代に達していた。長い間クルマと付き合ってきた人ほど、ボディサイズを変えるのには抵抗があるだろう。

発表会では、最小回転半径が5.0mで旧型から0.1mしか拡大していないことや、ドアミラー格納時の車幅が車体中心から5mmしか広がっていないことなど挙げ、日本の道路事情や使用環境に合わせたことを説明していた。

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