今や8人に1人が「婚活サービス」で結婚する背景 自由恋愛の歴史に大きな変化が訪れている

東洋経済オンライン / 2019年10月8日 7時30分

婚活サービスを利用する20代・30代が増えている背景とは?(写真:Kazpon/PIXTA)

「婚活サービス(結婚相談所、ネット系婚活サービス、婚活パーティー・イベント)を通じてお二人は出会い、今日の日を迎えました」――。最近、こんななれ初めの紹介を結婚式でよく耳にするようになった。

■時代ごとに変化する結婚相手との「出会い方」

少し前までは「知人の紹介」と言い換えるなど、できるだけ隠そうとしていた節もあったが、今や、堂々と人生の節目にて表明する。それは日本における結婚相手との「出会い方」の変化や、20代・30代の人たちの価値観の変化を反映した結果だろう。

かつては、結婚相手との「出会い」は家と家の結びつきを強く意識し、親やお節介な親戚や隣人をはじめとした周囲がお相手に引き合わせる「お見合い結婚」が主流で、初対面の日に結納をした、なんてこともあったそうだ。

その後は、自由恋愛の延長に結婚がある「恋愛結婚」の価値観が広がっていった。1965年ごろに「お見合い結婚」と「恋愛結婚」の割合が逆転し、そこから約50年たった今では結婚する人の約9割が恋愛結婚となった[国立社会保障・人口問題研究所(社人研)「第15回出生動向基本調査」]。とくに1980年代以降は、男女雇用機会均等法による女性の社会進出やバブル景気を背景に、恋愛観や結婚観も変化していった。

お見合い結婚と恋愛結婚が逆転してからは、社内恋愛などのほかに、出会いの主戦場は、「合コン」に代表されるように男女が自ら積極的に出会う場へと変わっていった。だが、今、約50年間の自由恋愛の歴史に変化が訪れているのだ。

2018年に結婚した人のうち8人に1人が婚活サービスを通して結婚。恋愛・結婚意向のある20~40代の独身者の4人に1人が婚活サービスの利用経験があり、どちらも2000年以降で過去最高だった。さらに、婚活サービスを通じて結婚した人のうち最も比率が高かったのはネット系婚活となっており、結婚相談所とパーティー・イベントに約2~3倍の差をつけていた。

また、2018年に結婚した人の中で、合コンを利用したことがある人の割合は19.0%だったのに対し、婚活サービスを利用した人の割合は32.3%と、大きな差がついた(リクルートブライダル総研「婚活実態調査2019」)。

このデータは、世間のニーズが合コンのように結婚を必ずしも目的としていない場での出会いから、結婚希望を前面に出せる婚活サービスのような出会いの場に移っていることを表していると言っても過言ではないだろう。恋愛・結婚をお膳立てされた婚活サービスを通じて出会い、そこから恋愛結婚を経て結婚することがスタンダードな時代になったのだ。

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