プリウスが復権!?日産ノートを逆転した理由 4月に首位に返り咲き、カギは最新装備の充実

東洋経済オンライン / 2019年10月10日 7時10分

マイナーチェンジしたプリウスは、昨年12月から発売された(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位で、2018年の年間販売台数トップに立った日産自動車のノート。今年に入ってからも1~3月まで月販台数でトップを守ってきたが、4月には4位となり、替わってトヨタ自動車のプリウスが1位に返り咲いた。

月販台数での上位は、ここ数年来ノートとプリウス、そして同じくトヨタのアクアとの間で接戦が続いており、何かの綾で順位が入れ替わる可能性は高かった。そうはいっても、2016年末にシリーズハイブリッドのe-Powerが車種追加されて以降、ノートの販売台数は首位を争う存在へと急上昇してきた。

これにより、それまで日産の販売を支えてきたミニバンのセレナとともに、ノートは屋台骨としての重要度を一層高めることになった。したがって、今年4月にプリウスが再び首位に立ったことが、1つのニュースとなりえたのである。

■誕生当初は外観の造形に賛否も

現行のプリウスは、2015年に4代目としてフルモデルチェンジをして登場した。トヨタのハイブリッドシステムは、THSⅡとして2代目より継承され、現在も名称は変わらない。だが、現行へのモデルチェンジに際して、動力伝達機構を大きく変更し、進化させてきた。

また、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)と呼ばれる開発手法の第1弾として、現行のプリウスは走行性能と乗り心地の両立など走りの質を大きく高めた。トヨタは、1997年に初代プリウスを誕生させ、20年近くにおよぶハイブリッド車開発の蓄積に満足することなく、進化の道を歩み続け、現行プリウスへ最新技術を投じてきた。

一方、その外観の造形については、賛否が分かれた。これまでの先進的でありながら多くの人の目に馴染む造形から、一目でほかと違うと認識させはするものの、好き嫌いがはっきりでる造形に変えてきたのである。それが、多少の足かせとなってきたかもしれない。発売された当初から月販台数で1位を得てはきたが、購入や買い替えに躊躇した消費者もあったのではないか。トヨタ自身、3代目ほど販売当初の伸びはないと感じてきた。

2017年にプリウスPHV(プラグインハイブリッド車)がモデルチェンジをして2代目となり、母体は現行プリウスだが、外観の造形はより洗練された姿となっていた。前型プリウスにもPHVはあったが、トヨタは積極的に販売してこなかった経緯がある。

だが2代目となる新型プリウスPHVは、明らかに販売増を意識した外観の造形と、性能の面でも飛躍的な進化をもたらしてきていた。ことにその外観を見た人々は、プリウスPHVの造形により好感を覚えたのではないだろうか。発表会場で、トヨタの内山田竹志会長は、「次世代車の次の本命」と、プリウスPHVを紹介している。

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