マツダ「CX-30」のデザインは、何が売りなのか ボディサイズに込められた深い意味とは

東洋経済オンライン / 2019年10月12日 7時50分

9月20日に予約受注を開始したマツダの新型SUV「CX-30」(写真:マツダ)

マツダが新世代商品第2弾として9月20日に発表し、同日から予約受注を開始した新型SUV「CX-30」を見て、第1弾の「マツダ3」より万人受けするのではないかと感じたのは筆者だけではないはずだ。

その予想は間違っていなかった。マツダとしてはこのCX-30を中核として位置づけているという説明があったからだ。少し前まで、Cセグメントと呼ばれるこのクラスの基本形はハッチバックやセダンで、マツダ3がその任を担うことになったはずだが、今はやはりSUVがマーケットの中心にあるという。

CX-30という車名は、すでに各所で解説してあるとおりで、既存のSUVである「CX-3」は「マツダ2(旧デミオ)」ベースだったのに対し、こちらはマツダ3とプラットフォームやパワートレインを共有するので格上になるが、「CX-4」は中国市場向けに存在していたのでCX-30にしたようだ。

■珍しく強調していたボディサイズ

それとともにマツダとしては、SUVを派生車種からラインナップの中核にシフトしていくという気持ちもあり、新しい価値観のもとで考えたSUVという意味も込めているという説明があった。

それ以上に印象に残ったのは、近年のマツダ車としては珍しく、ボディサイズを強調していたことだった。デザインを担当した柳澤亮氏も同じだった。

具体的に言えば全長4395mm、全幅1795mm、全高1540mmで、長さ4.4m未満、幅1.8m未満、高さ1.55m未満に収めた。マツダ3ファストバックより全長を65mm縮めたので、ホイールベースも70mm短い。コンパクトクロスオーバーのジャストサイズという位置づけを考え、この数字を導き出したそうだ。

柳澤氏はデミオ(現マツダ2)のデザイナーでもあった。当時聞いた話で今も忘れられないのは、入社直後の営業研修で5ナンバーセダンの「カペラ」が3ナンバーの「クロノス」にモデルチェンジしたので紹介したところ、3ナンバーでは車庫に入らないから買えないと言われたエピソードだ。同氏はその言葉を覚えており、デミオは5ナンバーを死守したという言葉が返ってきた。

同氏はデミオでは全長も4m以下を希望した。スカイアクティブエンジンの搭載、衝突安全性能の強化、疲れにくいドライビングポジションの実現などの要件を優先することになり、結果的には4mを超えたが、可能な限り短くしてもらうよう、エンジニアにお願いしたという。

いずれにせよ、このクラスの中核を担うなら美しさだけでなく扱いやすさも大切であり、そのために寸法を重視したというのが開発陣の総意だった。

■特徴的な「直線と真円のライン」

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