「姉が羨ましがる結婚がしたい」36歳女性の末路 「結婚観」はどのように形成されていくのか

東洋経済オンライン / 2019年10月17日 7時25分

婚活の向こうに透けて見えたのは、「最大のライバル」姉への対抗心だった(写真:TATSU/PIXTA)

個人が抱く結婚観は、どう作られていくのか? 親から受けた愛情や兄弟姉妹との関係が大きく起因していることがある。

仲人として婚活現場に関わる筆者が、毎回1人の婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、「育った環境がトラウマになり、婚活がうまくいかない36歳女性が今後どうするべきか」を一緒に考えたい。

■姉がうらやましがる結婚がしたい

桐谷佐知子(仮名、36歳)が入会面談にやってきた。

「1つ上の姉がいます。姉は25歳のときに結婚をして、27歳のときに男の子を出産しました。姉が普通にできた結婚が、私にはできない。つい1週間前も1年付き合っていた6つ下の彼との恋愛が終わりました」

その表情は思いつめていた。振られた原因は、彼、工藤昭一(仮名、30歳)が東京本社から関西へと転勤になったから。そこで、佐知子から結婚話を持ち出したのだが、「今は結婚を考えることはできない」と言われたそうだ。年齢的に昭一がその気になるのを待っている時間的余裕はなく、別れを選択した。

「私は、都内のアパートに一人暮らをしています。彼は、大手企業に勤めていて、私のアパートから歩いて7分くらいのところにある会社の独身寮に住んでいました。この1年間は、金曜日の夜になると彼が私のアパートにやってきて、金、土、日と一緒に過ごし、日曜の夜になると寮に帰っていくという週末同棲のようなお付き合いをしていました」

こんな密な付き合いだったのだから、近い将来、結婚できるものと思っていた。しかし、1年後に思わぬ結末が待っていた。

「彼とは本当に結婚したかった。彼なら会社も一流だし、年下だし、姉が“うらやましい”と思う気がしたから」

佐知子の口からは、“姉”という言葉が盛んに出てきた。なぜそこまで姉、貴美枝を意識しているのか。

「幼い頃から、私のほうが姉よりも運動も勉強もできたんです。小学校の運動会で走れば1番だし、テストの成績もよかった。そんな私を姉は気に食わなかったんだと思います」

兄弟姉妹げんかはどこの家庭でもするものだが、姉からされることはイジメに近かった。佐知子が昼寝をしていたときに、貴美枝がかんでいたガムを髪の毛にべったりとなすりつけられたり、飲んでいた牛乳を突然頭からかけられたり、大事にしていたリスのぬいぐるみの足の一部をハサミで切り取られたり……。

「そのたびに父や母にものすごく叱られるんです。そうすると私は父や母の陰に隠れる。親を味方につけるのが姉にとってはさらに腹立たしかったのでしょうね。ただ私も成長とともに、いつしか姉を負かしてやりたいと思うようになりました」

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