台風19号の被災地「明日からの大雨」に警戒を 土砂災害や河川氾濫、前兆感じたら避難を

東洋経済オンライン / 2019年10月17日 15時15分

ひまわり8号から見た10月16日18時時点の日本周辺。日本のはるか南の海上に雲のまとまりが確認できる(出所:ウェザーマップ)

先週10月12日、強い勢力で日本に上陸し、猛威を振るった台風19号。広範囲に甚大な水害をもたらしました。

国土交通省によりますと、55河川で79カ所の堤防が決壊したことが16日時点で確認され、15日時点で土砂災害は少なくとも170件発生しているそうです。床上浸水などの住宅被害は、16日時点で少なくとも1万4000棟を超えています。まだ孤立状態の地域もあり、台風19号による被害の全容は明らかになっていません。

■今週後半は東日本と東北でまとまった雨のおそれ

やっと水が引き始めた地域もある中、明日からは東日本と東北でまとまった雨が降り、状況次第では大雨となるところがありそうです。

気象庁は、土砂災害や新たに発生する河川の増水や氾濫に注意・警戒し、大雨に対する早めの備えをするとともに、被災した地域での災害復旧作業への影響に十分留意するように呼びかけています。

今回の雨は、前線や低気圧によって降ります。

18日(金)は前線が次第に日本付近に北上し、19日(土)には前線上に低気圧が発生して北東に進む見込みです。

18日の午前中から東海と関東甲信は雨で、午後は東北南部でも降り出します。19日は全国的に雨が降りそうです。

台風19号のときのような大雨にはならないものの、東日本と東北を中心に活発な雨雲がかかり、18日18時までに予想される24時間降水量(いずれも多いところ)は、関東南部と甲信で50ミリ〜100ミリ、関東北部で50ミリとなっています。19日にかけてさらに降水量が増えそうです。

また、台風19号で48時間降水量が約1000ミリの記録的な大雨となった箱根町(神奈川県)では、2日間で70ミリ以上の雨が降るおそれがあります。東北でも大雨のおそれがあり、注意・警戒が呼びかけられています。

10月は季節の変わり目で、天気は周期的変化に入ります。低気圧が次々に日本付近を通過し、雨が降りやすい時期です。また、秋雨前線が停滞することでも雨が降ります。そのため、東京では梅雨時期の6月や7月より10月のほうが月間の降水量(平年値)は多いのです。

■日本のはるか南の海上に「台風のたまご」

今回まとまった雨となる要因は、前線や低気圧以外にもう1つあります。

記事冒頭の画像でも確認できる日本のはるか南の海上にある、雲のまとまりです。これは熱帯低気圧で、次の台風になるかもしれません。熱帯低気圧と台風の違いは風の強さで、中心付近の最大風速が約17m/s(秒速約17メートル)以上になると台風というようになるため、熱帯低気圧は「台風のたまご」とも言われます。

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