「Q3スポーツバック」は苦境のアウディを救うか 国際試乗会に参加、乗り味や外観の特徴は?

東洋経済オンライン / 2019年10月18日 7時10分

アウディの「Q3スポーツバック」。日本には2020年に導入されるとみられている(写真:アウディ)

はたして救世主になりうるのか――。

アウディの最新SUV、Q3スポーツバックの国際試乗会に参加した。Q3のモデルチェンジではない。Q3から派生した、他社もこぞって商品展開するいわゆるクーペSUVがQ3スポーツバックだ。

従来アウディはA3スポーツバック、A5スポーツバック、A7スポーツバックと、セダンでもワゴンでもないファストバックスタイルのモデルにスポーツバックの名を冠してきたが、今回、初めてSUVのQモデルにスポーツバックの名を用いた。

Q2、Q3、Q5、Q7、そしてQ8と、今やQモデルも大小充実してきたが、さらに隙間を埋めるクーペSUVを追加することで、さらなるラインナップ拡充を図ろうというわけだ。メルセデス・ベンツやBMWが、重箱の隅をつつくかのような商品展開をする以上、アウディも顧客に「うちにはアレはないのか」と言わせるわけにいかない。

■足元では国内で苦戦が続く

乗った印象を報告する前に、アウディジャパンの近年の状況を見てみたい。2018年度(2018年4月~2019年3月)の販売台数は2万3917台と、前期の2万8620台に比べ16.4ポイント減少した。2019年1~8月の販売台数も1万4767台(前年同期比16.3%減)と苦戦が続く。いずれも外国ブランドのトップ10の中では1番の落ち込みだ。

さらにさかのぼると2018年1~12月の販売台数は2万6473台(前期比6.6%減)。同時期の世界販売台数も3.5ポイント減少しているが、日本はやや落ち込みが激しい。

販売台数が減少傾向にある原因について、インポーターはWLTP(新たに導入された乗用車の国際調和排出ガス・燃費試験手順)導入に伴い、認証に時間がかかり、新型車の導入スケジュールに遅れが出たためとしている。

メーカー側もVWグループが起こしたディーゼル問題の後処理に工数を取られ、新型車をWLTPに適合させる作業にリソースを集中できていない。その結果、旧型モデルをほぼ売り切っても新型車が日本に入ってこず、売るクルマがない状態となっているのだ。

具体的には、本国ではすでに新型が販売されているA1、SQ2、Q3などが日本導入できていない。これらはコンパクトカーとSUVという、いずれも台数を稼ぐのに欠かせないモデルだ。2020年に相次いで日本導入を果たすと見られている。

■外観やインテリアに見るアウディらしさ

今回試乗したQ3スポーツバックも2020年に矢継ぎ早に入ってくるであろうモデルのうちの1つだ。Q3とQ3スポーツバックのデビューには約1年の時間差があるのだが、前述した理由で、日本導入は連続的に入ってくることになる。ただ、具体的な発売日程や導入グレードの詳細については未定という。広報担当者は「言えないのではなく、本当に決まっていないから言いようがない」と強調していた。

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