面接も内定も…採用日程早期化が止まらない 経団連ルール廃止影響、「年内内定出す」14%

東洋経済オンライン / 2019年11月7日 8時20分

2021年卒の新卒採用は時期や選考手法にこれまでとは違う傾向が出ている(写真:Fast&Slow/PIXTA)

新卒採用で大きな変化が起きている。インターンシップが最重要の施策になって選考時期が早まった。まだ少ないが、AIの導入を検討する企業も増えてきた。

■面接開始のピークは3月前半だった

採用手法にも多様化の動きが目立つ。従来手法では、就職ナビと大学との関係構築が重要施策だった。しかし、この数年はその他の手法が登場している。リファラル採用、逆求人型サイト、新卒紹介、採用オウンドメディアなどを用いる企業が増えつつある。

そこで、どのような変化が起きているのかを企業アンケートから検証してみたい。データはHR総研が今年6月に実施した「新卒採用動向調査」である。

「3月1日採用広報解禁、6月1日採用選考解禁」という就活ルールは、2020年卒(現大学4年生、大学院2年生)までは経団連が定めていたが、2021年卒(現大学3年生、大学院1年生)から政府が主導し、2022年卒(現大学2年生)も従来日程を踏襲すると発表している。

しかし、企業はこういうルールに縛られていない。2021年卒では早期化が止まらなくなっており、面接開始も内定開始も大幅に早まっている。

まず面接開始時期だ。2020年卒では3年生の11月以前、12月、1月に面接を始める企業はまだ少なく、1割を割り込んでいる。

増え始めるのは2月(11%)からだ。そして、3月前半(19%)と3月後半(12%)にピークを迎える。そして、4月からは減少し始める。「採用選考」が解禁される6月前半にやや増えるが、それでも1割を切っている。

つまり、「採用広報」が解禁される3月に面接による選考が始まっていたのだ。これは2019年卒以前でも同じだった。

2021年卒採用では大きな変化がある。面接開始でも最も多いのは3月前半(18%)だ。しかし、年を越さない11月以前(15%)と12月(10%)に面接を開始する企業があり、合わせると25%、なんと4社に1社は年内に面接を始めている、あるいは始めるつもりである。

■内定も早まる傾向

また、3月以降の動きも様変わりしている。3月後半になると激減してわずか7%に落ち込む。4月前半は持ち直して12%に増えるが、以降は5%に届かない。

この数字から見ると、面接には3つの山がある。1つは年内。次に3月の前半。そして4月前半に3つめの山があり、それ以降に採用面接を始める企業はとても少ない。

面接が早まった2021年卒採用では、内定出しも早くなっている。2020年卒までは3年生の11月以前、12月に内定を出す企業はごくわずかだった。ところが、2021年卒では11月以前が9%、12月が5%もある。合わせて14%だから、7社に1社が年内に内定を出すつもりなのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング