「電気圧力鍋」はなぜ今年売れまくったのか 42年前から発売、10年ぶりに刷新したパナ

東洋経済オンライン / 2019年11月14日 7時20分

電気圧力鍋が人気だ。左からティファール「クックフォーミー エクスプレス」、パナソニック「SR-MP300」、アイリスオーヤマ「KPC-MA2-B」(筆者撮影)

2019年は各メーカーから電気圧力鍋が相次いで発売された年である。料理に手をかけられない、それでも栄養のあるものを家でゆっくり食べたいという世帯のニーズにマッチしており、共働き世帯を中心に注目されている家電だ。今回はサイズ別に3製品をご紹介したい。

■電気圧力鍋を使うメリットとは?

圧力鍋は、圧力をかけることで鍋内の水の沸点が100℃以上となり、高温で調理できるため、短い時間で調理ができることが利点だ。水分の蒸発も少ないので無水調理も可能だ。調理時間も大幅に短縮される。豚の角煮や骨までやわらかく煮込んだ魚の甘露煮などは2~3時間かかるが、電気圧力鍋を使えば3分の1程度に短縮されるので、仕事から帰って疲れていても「ただいま」のあとに作ろうという気持ちになれる。

電気を使わない圧力鍋は、重りを置いて圧力を調整するオモリ式と、蒸気口をバネで調整するスプリング式がある。オモリ式は調理中にシュルシュルと大きな音がするので、苦手という方も多い。一方、スプリング式は圧力の加減を表示ピンで確認しながら調整するので、調理中はずっと表示ピンとにらめっこ……ということもある。そもそも圧力をかける、ということが「怖い」という方にとって、扱いにくいと思われている圧力鍋だが、「電気圧力鍋」はすべて自動調理なので安心して使える。フタがきちんと閉まっていなければ調理が開始されず、音も静かなので初心者でも挑戦しやすい。

また、電気圧力鍋は、火力調整や見張り番をする必要がないことも魅力だ。圧力の加圧、圧力の調整、減圧までほったらかしで調理できるので、終始ほったらかしにしておくことができ、終了時はブザーでお知らせしてくれるので、調理中に別の料理をしたり、その場を離れたりすることができる。

ただし、圧力鍋ならではの使いにくさはある。一般的な鍋であれば、パッとフタを開けて、味見をしたり、ゆで具合をチェックしたり、途中で様子を確認するのは簡単だが、圧力鍋はそうはいかない。

いったん減圧してフタを開けられる状態になってから開け、煮込みが足りない場合は、加圧からやり直しになるため、逆に時間がかかってしまうこともある。初心者にとって圧力時間は見当がつきにくいため、圧力鍋で調理する際は「失敗なく1度の調理で終わらせる」のが理想であるが、食材や分量などによって変わってしまうのが少々厄介だ。

そのため、最初は付属しているレシピブックを見ながら作るユーザーが多い。慣れてきたら自分で圧力時間を決めて調理できるようになるが、それまでは試行錯誤を重ねることになる。

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