ボルボが手がける「車のサブスク」は広まるのか ニッチメーカーが挑む新しい車の売り方

東洋経済オンライン / 2019年11月27日 7時0分

11月5日に発売されたボルボのミッドサイズセダン新型「S60」。この発売日に合わせ、ボルボのサブスクリプションプラン「スマボ」に新プランが導入された(写真:ボルボ・カー・ジャパン)

車を所有するのではなく、一定額で利用する。こう聞くとレンタカーやカーシェアをイメージする人が多いかもしれない。

そんな中、じわじわと広まりつつあるのが、サブスクリプション(定額制)による車の利用だ。もとはPC用のソフト利用で登場し、近年はアパレルなど幅広い業態にも広がるサブスクリプション。買い切りではなく、定額制で利用する。

自動車業界では2019年1月にトヨタ自動車も定額制サービスを開始。そして、他社に先駆けて2017年からサブスクリプションを手がけるボルボ・カー・ジャパン(以下、ボルボ)も2019年11月上旬に新プランを導入した。

■月6万7100円で「S60」に乗れる

11月5日、ボルボは新型セダン「S60」の発売に合わせて、新しいサブスクリプションサービス「新スマボ」を発表した。今回新たに導入したのは3年契約2年しばりの「SMAVO 2/3」と、5年契約3年しばりの「SMAVO 3/5」の2タイプで、3年後残価50%、5年後残価30%を保証する。

新スマボではメーカー小売り希望価格が489万円(税込み)の「S60 T4 Momentum」の場合、スマボ2/3では月額8万1800円(税抜き)、スマボ3/5では月額6万7100円(同)で利用できる。任意保険は含まれないものの、税金や登録費用などは込み。年間9000㎞の走行距離の制限を設けており、追加費用を支払うことで制限以上の走行も可能。その後、3年しばりのプランでは2年目は20万円で、3年目以降は無料で別の車に乗り換えられる。

ボルボは過去3年、サブスクリプションで累計4000台もの契約を獲得している。年間の販売台数が約1万8000台のボルボからすれば決して少なくない。

消費者にとってのメリットは大きく3つある。1つは負担が均一化されること。頭金がないため初期費用も少ないうえ、税金や登録費用などといったまとまった出費が均一化される。2つ目は、安全面。近年の先進安全技術は日進月歩であり、「3年もすれば安全機能は大きく変わる」(ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長)。利用者にとってはつねに最新の車に乗ることができる。

3つ目が3年で乗り換える場合に残価保証50%を確保した点だ。一般的な残価設定ローンでは、差額が発生した場合には利用者に追加料金の支払いが求められる。新スマボでは差額はディーラーとボルボ・カー・ジャパンが負担する。適正な販売で中古車価格が安定しているからこそできる残価設定だという。販売価格の半額を3年で支払えば済むため、月当たりの価格が抑えられる。

■ボルボにとってのメリットも

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