歯を失う人が見落としがちな「根が折れる」事実 歯周病、虫歯ほどではないが警戒が必要だ

東洋経済オンライン / 2019年12月4日 18時0分

歯ぎしり対策も有効です(写真:RyanKing999/iStock)

歯を失う2大原因とされるのが歯周病と虫歯。厚生労働省によれば2005年に全国二千余の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査で、抜歯の主原因として歯周病は全体の42%、虫歯は32%と7割以上を占めました。

一方、あまり知られていないのが歯の根っこが折れてしまう「歯根破折」です。同じ調査で11%と歯を失う原因の3番目に挙げられます。

歯根は歯ぐきや骨の下に隠れているため、自分で見ることはできません。歯根破折を防ぐにはその症状や原因、治療法などを知っておく必要があります。

■歯根破折で起こる症状

歯根破折が厄介なのは、発見しにくいということです。目では見えず、レントゲンでもまったく見られないことも多く、初期の段階で見つかることはまれと言っていいでしょう。

歯根破折を起こすと次のような5つの症状が起きます。初期症状より順に挙げていきましょう。

1.歯がしみる

神経がある歯の場合、ヒビが大きくなるにつれ、冷たいものや熱いもので染みるようになってきます。そのため知覚過敏と診断されることがよくあります。

2.噛み方によって痛みが強くなる

噛む場所によって痛みが強くなったり、フランスパンやスルメのような、すり潰さなければ食べられない物のみで痛みを感じる、というような特殊な痛み方をすることがあります。これはヒビが入ったところが、噛み方によって動くことで痛みを感じるからです。

3.歯がズキズキする

神経のある歯が破折したところから感染を起こすと、神経が炎症を起こしてズキズキ痛み始めます。見た目には異常がないのに激痛を訴えるため、神経痛と診断されてしまうこともあります。

4.歯ぐきが赤く腫れる

破折した歯根の周りが全体的に赤く腫れてきます。この段階になるとようやくレントゲンで破折した状態が確認されるようになります。歯ぐきから膿が出てくることもあります。

5.歯がグラついてくる

破折がさらに進むと歯がグラグラし、破折片が取れてくることもあります。

そして歯根破折の原因は次の6つです。

① 歯ぎしり・食いしばりの癖がある

最も歯根破折の原因で多いのが、睡眠中の強い歯ぎしりや食いしばりです。日中の何倍もの力で長時間にわたって力が加わるため破折の原因となります。また、日中力仕事やスポーツで食いしばることが多い、というような人は歯根破折のリスクが高くなります。

② 神経のない歯がある

神経を取った歯は水分の抜けた枯れ木のように、衝撃に対して弱くなり、割れやすくなります。

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