過去より幸せになる「大人の再婚」密かな醍醐味 若い頃には想像もしなかった選択がある

東洋経済オンライン / 2019年12月6日 7時0分

バツイチ同士の再婚の醍醐味とは・・・(イラスト:堀江篤史)

私事だが先月で43歳になった。41歳ぐらいまでは30代の余韻が残っていた気がするが、この年齢を迎えるとどっぷり40代である。

大学を卒業して社会人になって約20年。周囲も自分も「1周回った」感が強い。若い頃に抱いていた焦りや劣等感は少なくなり、「もっと自由に生きていいのかも。何でもやってみよう」なんて思ったりする。キャリアや給料ではなくやりがい重視で転職や独立をする人もいれば、子どもをほぼ育て終わり新しい恋を探し始める人もいる。そういう年頃なのだと思う。

■自分のための今後を意識しはじめる40代

最近、筆者がよく出会うのが40代のシングルマザーだ。30代までは子どもを育て上げるために必死で生活してきた。その子どもが大きくなってくると、「親離れ子離れ」を意識し始める。今後、自分らしく豊かに生きるためにパートナーを欲しても不思議ではない。だから外に目が向いて活動的になり、筆者ともどこかで知り合うのだ。

新たに独立開業をした人の取材で知り合った西野千里さん(仮名、49歳)は、ひな人形のような顔立ちをしている和風美人。2人の息子と奈良県で暮らしていたが、3年前に7歳年上の恒夫さん(仮名)と再婚し、現在は大阪府内で恒夫さんの母親との3人暮らしをしている。20代の息子2人は、千里さんの名義で借りているマンションで兄弟仲良く生活しているという。

千里さんは短大を卒業して銀行で働いていた22歳のときに結婚し、32歳で離婚した。恒夫さんと出会ったのはさらにその10年後だ。千里さんと京都駅前のイタリアンレストランで会い、まずは最初の結婚生活について聞いた。

「2人ともすごく若くて未熟者同士だったのだと思います。お互いに相手に甘えることしか考えていませんでした」

愛おしむような口調で20代を振り返る千里さん。現在は恒夫さんというよき夫がいて余裕があるのかもしれないし、自分の息子たちが20代になったからかもしれない。

前夫の裕介さん(仮名)は2歳上。奈良県の中でも「田舎のほう」に実家があり、結婚後は義父母が建ててくれた2世帯住宅に住むことになった。

「私は大阪の街の中で育ったのですごい田舎に来ちゃったと思いましたね。でも、住めば都だと覚悟して子育てに専念していました。夫(裕介さん)も子どもはかわいがっていましたが、趣味が多い人で夜中に釣りに出かけたりするんです。私は小さな子どもを2人も抱えて、彼の地元の田舎で何をすればいいというのでしょうか。文句を言うと、『オレは趣味もできないのか』と嫌味で返されました」

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