日本のスポーツで「ハーフ選手」が急増する理由 来年の東京五輪でも多くの選手が活躍する

東洋経済オンライン / 2019年12月14日 7時55分

ブラジルで2019年10月11月に開催されたFIFA U-17ワールドカップの日本代表メンバー(写真:アフロ)

このところ、日本のスポーツ界では、いわゆる“ハーフ”のアスリートの活躍が目立つ。

テニスの大坂なおみ(父がハイチ出身)、バスケットボールの八村塁(父がベナン出身)、陸上短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(父がガーナ出身)など、名前を挙げ始めたらキリがないくらいである。2019年11月に行われた世界野球WBSCプレミア12で、日本のクローザーを務めた山﨑康晃(母がフィリピン出身)も、その1人だ。来年の東京オリンピックでも、おそらくハーフの日本代表選手が活躍する姿を目にする機会は多くなるだろう。

世界的に見て、ヒト、モノ、カネのボーダーレス化は、今に始まったことではない。だが、日本に関して言えば、近年、その流れが急速に進行している印象を受ける。訪日外国人客数は年間3000万人を超え、同時に、日本で働く外国人労働者数も増加。東京や大阪といった大都市圏だけでなく、地方へ行っても、観光客のみならず、その土地で生活している外国人の姿を見かける機会が多くなった。

当然、そうした外国出身の人たちが増えれば、日本人と結婚し、そのまま日本に永住する人が増えても不思議はない。あるいは、海外で働いていた日本人が現地で知り合った人と結婚し、子どもを伴って帰国するケースもあるだろう。

だとすれば、ハーフの存在が目立つのは、決してスポーツ界に限った話ではなく、そもそも全体数が増えていると考えるのが自然だ。現在の流れに沿って言えば、これから先、さらにハーフのアスリートが増えていく可能性は高い。

■サッカーU-17代表にも起きている変化

先ごろ、そんな現状を強く実感する機会があった。10、11月にブラジルで開催された、サッカーのU-17ワールドカップ(17歳以下のワールドカップ)でのことである。

この大会に出場したU-17日本代表は、ベスト16へ進出。グループリーグでは優勝候補のオランダを破るなど、世界の強豪国を相手に健闘を見せたのだが、その登録メンバー21人のなかには、実に4人ものハーフの選手が含まれていた。

さらにレギュラーメンバーに絞れば、11人のうち3人。すなわち、割合にして全体の3割近くがハーフの選手だったのである。

過去にも、この大会に日本からハーフの選手が出場したケースはあった。例えば、2011年大会には、現在Jリーグで活躍し、日本代表(A代表)にも選出されている鈴木武蔵(父がジャマイカ出身)が出場している。ただし、このときは登録メンバー中、ハーフの選手は鈴木ただ1人。その他の大会を振り返っても、やはりハーフの選手はまれで、チームに1人いるかいないかという程度だった。

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