危うい「日本人の読解力」を根本的に変えるコツ 塾も具体的な方法は教えてくれない

東洋経済オンライン / 2019年12月15日 7時50分

「読解力」を底上げする基本のテクニックを伝授! (写真:阿野陽/PIXTA)

経済協力開発機構(OECD)が世界79カ国・地域の15歳約60万人の生徒を対象に行った国際学習到達度調査(PISA)の最新結果が公表されました。それは、日本の「読解力」は2015年調査の8位から15位に後退しているという、ショッキングな内容でした。

自分の子どもにどうやって読解力をつけさせればいいか。著書『全教科対応! 読める・わかる・解ける 超読解力』で独自のメソッドを公開している善方威氏に、読解力を底上げする基本のテクニックを教えてもらいました。

■「○×△」をつけて選択肢を絞る

今回のOECD調査では「情報の真偽の判断力」「根拠を示す力」が求められました。これらの力と切っても切れない関係にあるのが、文章を読む力、つまり読解力です。その底上げには、まずは「事実関係を正しく読み取ること」が重要です。

それには、選択式問題から取り組むのがベストです。最初は正解することではなく、選択式問題を使って読み取りの力を上げることに注力します。選択式問題が解けるということは、本文の読み取りができているということと直結するからです。

選択式問題では、どれだけ本文を正しく読み取れるかが大切です。しかし、ほとんどのお子さんが、問題文を「なんとなく」読んで、「なんとなく」解答しています。塾でも学校でも、選択式問題の「解き方」は教えてくれず、本文の解説をして終わり、ということが多いでしょう。これでは、いつまでたっても正解を見つけることはできません。

怖いのは、国語が「得意」な子です。なんとなく解いていても、ある程度正解してしまうために、対策が遅れがちになるからです。自分が得意な文章、例えば物語文の正答率は高いけれど、論説文は苦手、といったように正答率に差が出る子もいます。

このような国語でのあいまいさを回避するための方法が「○×△」です。論説文にも物語文にも使えます。理論的には、

①「○×△」をつけさせることで、「分析的」判断に導く
②「○×△」をつけさせることで、判断の「見える化」をすすめる

という意味があります。

具体的には、本文と照らし合わせて、選択肢の中の言葉の上に○×△をつけていきます。「本文に書いてあること」「本文からわかること」「本文の言葉の言いかえ」にも○。本文から確定はできないが、変な感じが残る場合は△。明らかに本文と違っている場合は×をつけます。

慣れてくると、×は割と簡単につけられるようになりますから、検討すべき選択肢が4つから2つになるなど、手間がぐっと減り、判断の正確性が上がるようになります。

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