1億円超の「ハイパーカー」が増えている理由 トヨタも参入する超高性能車のニーズとは

東洋経済オンライン / 2020年2月29日 7時45分

2018年1月に発表された「GRスーパースポーツコンセプト」(写真:トヨタ自動車)

1月に千葉県・幕張メッセで開催され、3日間で約33万人が来場した自動車イベント「東京オートサロン2020」。市販車をベースに手を加えたカスタムカーが中心の催しだが、国内外の自動車メーカーも数多く出展する、日本を代表するカーイベントのひとつだ。

その中でもひときわ盛り上がっていたのが、トヨタのブース。理由は、WRC(世界ラリー選手権)を戦うために開発され、この会場で正式発表された高性能車「GRヤリス」が大きな話題となったからだ。

発表のプレゼンテーションは、トヨタ自動車の副社長で、同社のスポーツカーやモータースポーツ事業を統括するGAZOO Racing(ガズーレーシング)カンパニーのプレジデントである友山茂樹氏が担当。

そのスピーチの冒頭では、スクリーンに偽装姿でサーキットをテスト走行する興味深いクルマが映し出され、同時にそのレーシングカーのようなクルマについて「市販を視野に入れている」ことが強調された。

それこそが、公道走行可能なレーシングカーであり、「ハイパーカー」というジャンルに属する「GRスーパースポーツ」と呼ばれるクルマだ。本物のレーシングカーの流れを汲みつつ、ナンバーを取得し公道走行ができるモデルである。

■モビリティカンパニーである一方で

「良品廉価」を得意とする大手自動車メーカーのトヨタが、まるで少量生産のスーパーカーメーカーのような“市販車”を発売するのだから、驚かざるをえない。

デビューは2022年とも2023年とも言われていて、世界最高峰のレーシングカーのテクノロジーが投入されているだけに、価格は少なく見積もっても“億”となるだろう。

トヨタはいま、ハイブリッドをはじめEV(電気自動車)やFCV(燃料電池)などのエコカーを広め、同時に従来の自動車メーカーから脱して “モビリティカンパニー”を目指している。その一方で、高性能車の究極の形ともいえる領域へも踏み出そうとしているのだ。

ところで、「ハイパーカー」という言葉に、聞き馴染みのない人も多いかもしれない。はたしてどんなジャンルなのだろうか。

「スーパーカー」と聞けば、多くの人はどんなクルマかイメージできるだろう。ハイパーカーを一言でいえば、“スーパーカーを凌駕した存在”である。

ハイパーカーはあくまで概念なので「これを満たせば認められる」という数値上の基準はないが、最高出力がおおむね1000馬力程度もしくはそれ以上あり、最高速度は350km/h以上。

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