ボルボ「V60クロスカントリー」雪上でみた実力 凍結路面で感じた最新の電子制御技術とは?

東洋経済オンライン / 2020年3月13日 7時55分

今回雪上で試乗したボルボのV60 Cross Country(筆者撮影)

V60 Cross Country(以下、V60CC)は、ボルボの中核をなすステーションワゴン「V60」を背高にした派生モデルだ。こうしたステーションワゴンボディをベースにした背高派生モデルには歴史があり、古くはアメリカンモーターズが1980年に発売した「AMCイーグル」や、1995年にスバルが世に送り出した「レガシィ・グランドワゴン」(現アウトバック)が有名どころ。

ボルボは1997年にデビューした「V70XC AWD」からこのカテゴリーに参入し現在に至る。小型から大型までラインナップする現ボルボのXCシリーズはラインナップ上、ステーションワゴンのVシリーズとは別物のいわゆるSUV的な腰高ボディが与えられている。しかし、当時はステーションワゴンをベースにしながらSUV的要素を醸し出すためV70XCと、VとXCのダブルネームで差別化を図っていた。

今回試乗したV60CCは、ベースとなるV60から車高を70㎜高め1505㎜とし、最低地上高を65㎜高めた210㎜とした。ちなみに、全長は4760㎜→4785㎜、全幅も1850㎜→1895㎜とそれぞれ拡大されているが、全長は主に前バンパー下部の形状変更により伸び、全幅はホイールハウスに新設された樹脂製アーチモールにより拡げられた。

また、高められたとはいえ、全高は一般的な立体駐車場の制限値である1550㎜以下なので実質的な取り回し性能はV60と同じ。というより、最低地上高が上がったことで乗降性はV60よりも向上したと筆者には感じられた。

■グレード構成は2タイプ

とはいえ、拡大されたボディにはちょっとした注意も必要。車輪の左右間距離であるトレッドが最大で前50㎜、後35㎜とそれぞれ拡大(同一エンジン搭載車での比較。理由は後述)されたからだ。車幅の制限はクリアしたとしてもV60CCの前トレッドは最大1650㎜と広めなので、ホイールをガリッとやってしまう前に車両を載せるパレットとの干渉がないか立体駐車場派の皆さんは確認されることをおすすめしたい。

V60CCのグレード構成は2タイプ。標準仕様の「Cross Country」が564万円で、快適装備を加えた上級仕様の「Cross Country Pro」が664万円。搭載エンジンはグレードによらず、ガソリンの直列2.0l直列4気筒ターボ(254PS/35.7kgm)で、駆動方式は4輪駆動の「AWD」のみ。日本国内のボルボシリーズでは、ガソリンモデルのAWDは前輪駆動を基本としながら、後輪へは変向機を介したプロペラシャフトを通じて駆動力を伝える。トランスミッションにはトルクコンバータータイプの8速ATを組み合わせた。

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