日本人ネイリストが海外セレブに指名される訳 マドンナやレディ・ガガを夢中にさせている

東洋経済オンライン / 2020年3月30日 8時0分

左は、セリーヌ・ディオンと直美さん。右は、アメリカで最も視聴率が高いテレビ番組「スーパーボウル」にて、初めてマドンナのネイルを手がけたときの写真。以来、マドンナのネイルを担当するようになった(写真:安田直美さん提供)

日本を飛び出し、世界で夢をかなえている人たちがいる。しかし、そんな彼らも最初はみなゼロからのスタートだった。では、何が彼らをサクセスに導いたのか。

今回お話を伺ったのは、ニューヨークでマドンナやレディ・ガガ、アリシア・キーズをはじめ、多くのセレブリティーから指名され続けている、ネイリスト・安田直美さんだ。

なぜ彼女が生み出すネイルアートは、海外セレブたちを魅了させるのか――。その理由と、直美さんのこれまでの軌跡を伺った。

■ニューヨーク旅行が運命を変えた

もともとは、名古屋にある小さなネイルサロンで働いていた直美さん。そんな彼女の運命を変えたのが、友人と行ったニューヨーク旅行だった。

「ニューヨークって、世界中から夢をかなえたい人たちが集まるエキサイティングな街じゃないですか。そんな街のエネルギーに影響されてか、私もここに住んでみたい!って思ってしまったんです」

それから、少しずつニューヨークへ行く準備を始め、23歳のときに渡米。最初は憧れの街、ニューヨークに3カ月ほど滞在し、ネイルの学校に通いライセンスを取得するのが目的だった。

しかし、渡米して2日目にして、なんと仕事先が決まってしまったのだという。

名古屋のネイルサロンに指名で来てくれていたお客さんが、たまたま同時期にニューヨークへ短期留学に来ていて、連絡をしたところ、ある飲み会に誘われた。

行ってみると、そこにはニューヨークのヘアサロンで働いている美容師がいた。

「その美容師さんに『ナオミちゃんは、何をやっているの?』と聞かれて。ネイリストをしていると答えたら、『じゃあ、うちのサロンで働きなよ』と誘ってくれたんです」

でも、当時の直美さんは、英語がまったく話せなかった。

「『私は英語が話せないのですが、大丈夫ですか?』と聞いたら、その方はすごく朗らかな方で、笑いながら『なんとかなるから、大丈夫、大丈夫!』とおっしゃって(笑)。それですぐに、彼女のヘアサロンで働き始めることになったんです」

ヘアサロンの一角にテーブルを置き、そこでネイルサロンを始めた直美さん。でも、最初はお客さんなんて1人もいなかった。

「このままではお客さんは来ないし、どうしよう……と悩みました。でも、当時はまだツイッターやインスタグラムなどのSNSもない時代だったので、ポスターを作っていろんな所に貼ってまわったんです」

すると、そのポスターを見たお客さんが、1人、2人とサロンに来るようになった。それから、直美さんのネイルアートは口コミで広がり、次々とお客さんがやってくるように。

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