ダイハツの「ジムニー対抗車」は本当に出るのか タフト登場で期待される本格4駆の可能性

東洋経済オンライン / 2020年5月31日 7時40分

DNGA第3弾として2020年6月に発売予定の「タフト」(写真:ダイハツ)

2020年6月に発売予定の軽自動車、ダイハツ「タフト」が発売前から人気だ。自動車関連メディアのみならず、ライフスタイル系メディアを含めてまさに“タフト祭り”の様相を呈している。

新型コロナウイルスの感染拡大で非常事態宣言下にあったにもかかわらず、4月のYahoo!ニュースの経済カテゴリーのランキングでは、タフト関連のニュースが上位になることが多かった。

きっかけは、4月1日に先行予約が始まったこと。次いで4月20日にタフト専用ホームページが開設されたことだ。

前席の大型ガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車に標準装備することや、ボディカラーに新色のアースカラーを含む全9色をラインアップすることなど、タフトの持ち味である“他車にない楽しさ”が明らかになったほか、荷室の使い勝手やシートアレンジなどの写真も公開された。

同時に、さまざまな自動車メディアからもタフトにまつわる情報は発信されるようになり、幅広い層から関心が高まっている。そうしたタフト関連ニュースでは、ライバルとして「ハスラー」と「ジムニー」の名前が挙がる場合が多い。

■タフト量産決定プロセスはミライースと同じ?

この点について筆者は1月、本サイトで掲載した「ハスラー」「タフト」がライバルといえない理由で、2モデルの商品性の違いを説明した。

記事の中でも少し触れたが、「ダイハツはタフト以外にジムニー対抗となるモデルを出す計画がある」という噂が絶えない。ジムニー対抗とは、説明するまでもなく高いオフロード走破性を持つ本格的な四輪駆動車だ。

本当に、そんなクルマが出るのだろうか。本稿では、過去のダイハツの新車開発の経緯と、ダイハツの事業の実情から、“噂の本格4駆”登場の可能性を探る。

4月20日に公開されたタフトの商品情報を見ながら、あることを思い出した。それは、「ミライース」誕生までのプロセスだ。ミライースの原型は、東京モーターショー2009に出展されたコンセプトモデル「イース(e:S)」だ。

東京モーターショー2009に出展されたコンセプトモデルのイースは、全長3100㎜×全幅1475㎜×全高1530㎜の2ドア車。重量は700㎏で、燃費は10・15モードで当時としてはかなり意欲的な“リッター30km”を目指すとした。

のちにミライースの成功を経てダイハツ本社役員となるイースの開発者に、ショーの現場でじっくり話を聞いた。彼は「ダイハツが軽に求める、小さい・軽い・燃費よしを徹底的に追求した形。2ドアでスポーティなイメージだが、これで大人がしっかり4人乗れる」と熱を込めて語っていたのを覚えている。ところが……。

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