コロナ後に「指示待ち社員」が絶滅する根本理由 ユニクロと米海兵隊に通じる「成長の方程式」

東洋経済オンライン / 2020年6月3日 10時10分

アフターコロナも存続できる企業とは。人材と組織を変革する「リード・ザ・ジブン」の手法を紹介していく(写真:imtmphoto/iStock)

「過去最高の自分になり、仲間を育て、最強チームをつくる」、そのために人と組織を変革させる手法が「リード・ザ・ジブン」だ。この手法はボストンコンサルティンググループ(BCG)パートナー、ファーストリテイリング(ユニクロ)人材育成機関などを経た宇佐美潤祐氏が、試行錯誤しながら編み出した。氏の著書『リード・ザ・ジブン ユニクロで人材育成の責任者をやってみた。』がこのたび出版された。

「いつ死んでも悔いはない」と思える豊かな人生を送るために執筆された。この手法の実践を通じて、日本人と日本企業に著しく欠落している予測不可能な環境への対応力を身に付け、もう1度、世界での勢いと輝きを取り戻す一助になればと願っているという。

■リード・ザ・ジブンとは

「あなたはいったい何者ですか? 人生で何を成し遂げたいのですか? ここで何を実現したいのですか?」

こう聞かれて、まともに答えられる人はどのくらいいるだろう。特に、粉骨砕身の会社人生を送ってきた40代、50代のビジネスパーソンは、ひとたび組織を離れると、自分が本当にやりたいことは何なのか、自分にはどんな価値があるのかが正直わからない、というモヤモヤ感を抱えがちかもしれない。

そのような人々に全力でエールを送り、個人の内面とともに会社組織を変革するべく打ち出されたのが、宇佐美潤祐氏が提唱する手法「リード・ザ・ジブン」だ。

冒頭の問いは、宇佐美氏自身が40歳の頃に受けたリーダーシップ研修の中で出たもので、「戦略コンサルタントなのに、このシンプルな問いに答えられませんでした」と正直につづる宇佐美氏は、「脳天を強烈にガツンとやられた」ような衝撃を受けた。そして、これこそリーダーシップの原点であることを学んだという。

自分の志や強い思いがあり、それに周囲の人々が共鳴し、一緒に実現したい、手伝ってあげたいと思うようになってこそ、大きなうねりとなって社会を変えるインパクトが生まれる――。

東京大学卒業後、東京海上に入り、アメリカ留学を経て、戦略コンサルタントに転じた宇佐美氏は、はたから見ればうらやましい限りのエリート人生だが、自らを「他力本願」「結果オーライ人生」と突き放す。問いに答えられなかった自分に「俺は40歳までいったい何やっててん?」と疑問を持ち、自身の半生を振り返った後、人生で成し遂げたいことについて深く自問自答したという。

その過程と、その後のファーストリテイリング社における人材育成の経験が、「過去最高の自分を育て、仲間を育て、最強チームを作る」という手法「リード・ザ・ジブン」の誕生へと結実している。

■日本企業が没落した理由

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