就活生のコロナ影響、これからがむしろ本番だ インターン中止や採用減で22年卒生は逆風か

東洋経済オンライン / 2020年6月6日 9時55分

損害保険ジャパンの採用面接の様子。同社は6月1日から、採用選考をすべてWebで行う (記者撮影)

今年の就活戦線は文字どおり異例ずくめだ。その原因はもちろん新型コロナウイルスの世界的な流行だ。4月に政府が緊急事態宣言を発出したことで、企業に対して休業や在宅勤務の要請が行われた。そのため、学生が企業に訪れて行う会社説明会や筆記試験、面接などが通常通り行えない状況が続いている。

■6月1日時点の内定率は前年比減少

就活生の内定獲得のペースも遅くなっている。リクルートキャリア・就職みらい研究所が行った、2021年卒生の6月1日時点の内定率は56.9%。前年の2020年卒の同時期の内定率は70.3%だったので、前年比で13.4ポイントの減少だ。月ごとの推移では4月1日時点が31.3%(前年同期21.5%)、5月1日時点が45.7%(同51.4%)。4月までの内定率は前年を上回っていたが、コロナの影響が深刻化した5月以降は下回っている。

なかでも女子の内定率の悪化が顕著だ。2020年卒の71.1%に対し、2021年卒は51.1%と、内定率は20ポイントも減少し、より際立っている。全日本空輸(ANA)や、日本航空(JAL)など、女子に人気があり採用数も一定数ある航空各社が、グループも含めて採用活動を中断している影響も少なからず出ていると思われる。

ただ、就職みらい研究所の増本全所長は、「採用選考を(当初の予定より)後ろ倒しにした企業が6月以降に内定を出していくと見られる」と語る。実際、緊急事態宣言が解除されてから、企業も本格的に採用活動を進めるようになってきており、今後、内定率は昨年並みに追いつくものと見られる。

そして、その選考はオンラインで行うWeb説明会やWeb面接が主流だ。

就職みらい研究所の調査によると、5月中に就活生が面接など対面での選考を受けた割合(複数回答)は2020年卒の71.5%から2021年卒は21.4%に減少した一方、Web上で面接を受けた割合は、4.7%から52.5%と急上昇している。さらに、説明会や一次面接だけでなく、「最終面接まですべてオンラインで実施」する企業が増えている。

6月1日。この日から選考活動を始めた損害保険ジャパンは、最終面接まですべての面接選考をオンラインで実施することにしている。この日も約500人の面接を実施、中には、面接担当者が在宅勤務のまま面接を行うケースもあった。

「オンライン面接は海外にいる留学生との面談等で使った実績はあるが、新卒の選考会で使うのは始めて。3月ごろから対面との両にらみでWeb面接の検討をしていた。緊急事態宣言が解除されたが、安心、安全、健康を最優先で考えて実施に踏み切った」(損害保険ジャパン人事部人材開発グループの中満隆行リーダー)

■明るさや背景などのWeb面接で配慮必要

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