密輸コウモリも取引「ペット輸入大国」日本の闇 野生生物が街中に入ると新興感染症招く恐れも

東洋経済オンライン / 2020年6月12日 17時40分

こうした取引が横行すると、東南アジアの生息地での乱獲が起きる。都内の水族館で行われていたコツメカワウソのショーをのぞくと、「生息地での乱獲が心配」「日本ではニホンカワウソは絶滅」「野生生物特有の臭いが服や室内についてしまうし、ペットには向きません」などの説明も行われていた。都内のペットショップではコツメカワウソが「合法的に飼育繁殖したもの」として、売られていたが、その合法性は不確かだ。

■野生生物は飼うよりも保護保全や観察を

感染症ウイルスの問題から離れても、「遠く離れた生息地で捕獲した野生生物を日本に連れてきて飼うのは間違いである」という安藤さんの考えは正しいと思う。それよりも、日本国内で、絶滅が心配される野生生物の保護保全につとめ、時にその姿を観察する、そういう生き物とのふれあいがもっとできたらと思う。

最近、群馬県北部に行き、キジを見かけた。驚いていると、地元の人から聞いた。「キジなんか、いっぱいいますよ」「イヌワシもいます。畳一畳くらいの大きさで飛んできて、キジを食べるんです」。今度はイヌワシ観察にトライしてみたい。きっとドッキリビックリの楽しさは、野生生物をペットとして飼うよりも大きいのではないか。

河野 博子:ジャーナリスト

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