渋谷で物件価格2000万円台「目利きのお家」事情 「購入は時代より自分のタイミングが大切」

東洋経済オンライン / 2020年6月20日 7時20分

渋谷駅から徒歩約7分の立地ながら日当たりもよく広々とした部屋(撮影:尾形文繁)

渋谷駅から徒歩約7分。しゃれた飲食店の並ぶ道沿いにある築50年ほどのマンション。そこに暮らしているのは、不動産関連のウェブメディア編集長、伊勢谷亜耶子さん。まだ30代半ばながら、この部屋は彼女にとって3戸目の持ち家となる。職場は徒歩圏内、フルリノベーションしたインテリアの中で、在宅の仕事もはかどる。「ここに住み替えてから、とことん自分らしく生きています!」と伊勢谷さんは言う。

新型コロナウイルスの影響下で「ステイホーム」を余儀なくされるなか、自宅の価値を見つめ直す人も多いのではないだろうか。居心地のよさや、勤務先との距離、在宅ワークのしやすさ、コスト面など……危機にあたって再考した結果、本当に今の家がベストなのか? 大きく世の中が変わる今こそ、立ち止まって考えることが次の一手につながる。

平常時はアクティブに働く拠点になり、緊急時には自分を守るシェルターにもなる住宅。不動産の玄人は自邸をどのように選択し、購入しているのか? 不動産業界で活躍中の若手、伊勢谷さんに聞いた。

■好立地かつ格安の物件に住み、賢く運用するには?

渋谷駅から徒歩7分という立地――。これだけの物件ならさぞ高かったのだろうと思いきや、物件価格は2000万円台(2017年の購入当時、リノベーション費用別)。この地域で約45㎡のマンションとしては破格の値段だ。安さの理由は築年数の古さと、土地部分は地主から賃貸する「借地権付きマンション」であること。

30年以上前に建てられた築古のマンションは、新耐震基準(1981年6月1日より施行)に準拠していないということでリスクを感じる人が多く、借地権付きマンションも避けられがちだ。しかし伊勢谷さんがこのマンションを購入したのは、将来的な運用も熟慮した結果だという。

「まず耐震補強工事が完了済みであることを確認し、次に借地権の詳細を調べ、総合的に考えて、費用に対する資産価値は高いと判断しました。借地権付きマンションは、確かに所有権付きに比べると売却は難しいですが、渋谷の中心という立地は特別ですから、売ることも貸すこともできると思います。実際にこのマンションは賃貸入居率が高く、そこも将来の運用を考えたときにプラスとなる要素でしたね。

とはいえこれは、不動産メディアの編集長として多くの物件を見て、不動産エージェントとして多くの物件を売ってきたからこそできる、玄人的選択かもしれません」(伊勢谷さん)

■震災直後に購入した、築古マンションの価値が高騰

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