コロナで運行延期「東京BRT」その後どうなった? 停留所など施設は完成、運行開始時期はいつか

東洋経済オンライン / 2020年8月6日 7時10分

東京BRTで使用する連節バスのイメージ(画像:東京都都市整備局)

東京都心と臨海部を結ぶ新たな交通機関として、今年5月24日から「プレ運行」を始める予定だったバス高速輸送システム「東京BRT」。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて運行開始は延期され、今もその状態が続く。

東京BRTは「虎ノ門ヒルズ」のバスターミナルから新橋駅を経て、晴海や勝どき、有明などの臨海部を結ぶ。本来は5月に運行を開始し、東京五輪・パラリンピックの終了後にルートを拡大したうえで2022年度以降の本格運行につなげる計画だったが、新型コロナと五輪延期という「番狂わせ」に見舞われてしまった。

臨海部の足として期待を集めながらも走り出せないBRT。現状はどうなっているのだろうか。

■「プレ運行」の施設は完成済み

レインボーカラーのラインをあしらった白い柱にガラスの壁、そして屋根の端には「B」の文字をかたどったシンボルマーク。新交通「ゆりかもめ」新橋駅の高架下には、すでに東京BRTの停留施設が姿を現している。「鉄道並みのわかりやすさ」を目指すというだけあって、近代的な路面電車の乗り場を思わせる施設だ。

「もともと5月の運行開始予定だったので、新橋だけでなく晴海の暫定ターミナルなど『プレ運行1次』で使う施設はすべてできている」。東京都都市整備局交通企画課の担当者はこう語る。路線の許認可も、当然ながらすでに得ているという。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、都は5月12日に運行開始の延期を発表した。運行事業者の「東京BRT」ウェブサイトには6月12日付で「開始時期については、現在東京都と協議を行っております」との告知が掲載されている。

東京BRTの運行計画は3つのステップに分かれている。最初の段階は、虎ノ門ヒルズのバスターミナルと晴海のBRTターミナルを結ぶ1ルートの「プレ運行(1次)」だ。

同ルートは五輪開催期間を念頭に、大会のセキュリティゾーン(バスが走行できない区域)を避ける形で運行。大会終了後はルートを3つに増やした「プレ運行(2次)」へ移行する。その後、主な運行経路である都道環状2号線のトンネル開通を受け、2022年度以降に晴れて「本格運行」を始めるという流れだ。

運行を担うのは、プレ運行時が京成バス、本格運行時が同社の100%出資で設立した新会社「東京BRT」。車両は燃料電池バスや、2つの車体をつないだ連節バスを投入する。SNSなどネット上には、白地にレインボーカラーのラインが入ったバスが走る姿の写真や動画も見られる。京成バスによると、すでに乗務員のルート確認走行などを行っているという。

■「1年や2年先ということはない」

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