コロナ下の留学にオセアニア2カ国が熱い理由 「留学のニューノーマル」の具体像を探る

東洋経済オンライン / 2020年8月22日 8時30分

留学ソムリエが提案する、コロナ下での留学のニューノーマルとは?(写真:ICCコンサルタンツ提供)

新型コロナウイルスは、海外留学を予定していた学生に対しても多大な影響を及ぼしました。国内のほぼすべての大学は2020年の協定校への派遣留学を中止し、先の見えない状況が続いています。

一方、前回記事で紹介したバーチャル留学をはじめ、ここにきて新しい留学のカタチも明らかになってきました。新型コロナウイルスへの対応の中でも、英語圏でとくに迅速な対応で封鎖措置を講じたのが、オーストラリアとニュージーランドです。

留学の機会が失われてきた中、留学希望者の意識はどのように変化したのでしょうか。そしてICT教育の先進国であり、留学先としても人気の高いこの2カ国では、どのような対応が取られているのでしょうか。

■留学希望者たちのリアルな胸のうち

グローバル人材の育成や海外留学支援を展開するICCコンサルタンツは、留学に興味・関心のある448人(15歳以上とその保護者)を対象に、新型コロナ禍における留学に対する意識変化についてアンケートを実施しました。

「まだ留学をしていない」と答えた人のうち、「新型コロナウイルスの影響で、あなたの留学に対する気持ちに変化はありましたか?」という設問に対して、実に98%が「気持ちに変わりがない」と回答しています。

一方、「将来について、あなたが不安に思っていることは何ですか?」という質問に関しては、全体の 73%が「進学」「就職・転職」と回答しています。

留学生の抱える「海外で学びたい」という強い意志と、将来に対する不安が混ざり合ったデリケートな心境が浮き彫りになったといえます。アンケート結果をまとめると、経済面や就職・転職に不安があるからこそ、コロナ後も留学に対して前向きなのだ、と考えられます。

こうした状況を受け、ICCコンサルタンツは4月から「オンライン高校留学」という、高校留学のための留学準備コースを開講。「渡航できないから留学をあきらめるのではなく、将来のために成長したいという留学生の強い気持ちを知り、新たにオンライン留学を提供する後押しになりました」(広報の万出恵氏)。

■マレーシア経由でアメリカの大学へ

同社は、高等教育機関に関して、オンライン大学留学の活用も含め、2021年に200人を送り出すことを目標にしています。中でも力を入れているのが、オーストラリアやマレーシアのオンライン留学です。

6月には、オーストラリアのトップ校である「Group of 8」全校が参加したオンライン留学フェアを実施。出願希望者も順調に出てきているそうです。

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