就活サイト「リクナビ離れ」だけではない異変 マイナビ1強だがスマホ就活進み新興勢力台頭

東洋経済オンライン / 2020年9月10日 8時10分

学生が就職活動で使う「就活サイト」に異変が起きている。「スマホ就活」の浸透も背景にありそうだ(写真:kou/PIXTA)

2000年代の新卒採用・就活の表舞台は就活サイトだったが、異変が起きている。ひとつは、「リクナビ」の衰退が目立つようになったこと。次に新興サイトの躍進がめざましいこと。そして、就活サイトの使い方に変化が生まれていることだ。このような異変の背景には複数の要因が絡まっていると思う。

データで異変を確認しながらその要因について考えてみたい。使用データは、HR総研が2020年6月に「楽天みん就」と共同で、2021年卒学生に対して行った「就職活動動向調査」だ。有効回答数は1496件である。

■マイナビとリクナビが双璧

この調査では毎年同一の質問を投げかけており、就活サイトの利用については「活用した就職サイト(複数回答)」と「1年を通して最も利用した就職サイト(単一回答)」を聞いている。

「活用した就職サイト」は、学生が登録しただけでなく、何度かは実際に活用した就活サイトということになる。キャリアセンターがガイダンスなどで推奨する大手就活サイトが上位を占め、「マイナビ」、「リクナビ」が双璧だ。次いで「楽天みん就」、「ONE CAREER」、「就活会議」、「キャリタス就活」が30~70%の活用率で続く。

別の言い方をすれば、知名度、掲載社数で他を圧倒する「マイナビ」、「リクナビ」を軸として登録してから、その他の就活サイトのいくつかに登録している学生が多いことが推測される。なお、この調査は「楽天みん就」の登録学生に対して行っているので、「楽天みん就」の活用率が高くなりがちだ。そのため、少し割り引いて比較する必要がある。

しかし、ここ3年の「1年を通して最も利用した就職サイト」を見ると、異変が起こっていることがわかる。

2018年6月に行った2019年卒学生に対する調査では、「マイナビ」と「リクナビ」の支配率が圧倒的に高く、文系学生では「マイナビ」46%+「リクナビ」33%=計79%、理系学生では「マイナビ」41%+「リクナビ」37%=計78%と、両サイトで約8割を占める。「楽天みん就」の10数ポイントを合わせると9割以上で、「それ以外」は0~数%。あってもなくてもいいような存在だ。

異変は、2019年6月に行った2020年卒学生に対する調査で起こる。依然として「マイナビ」と「リクナビ」が強く、「楽天みん就」が続く構図は変わらないが、4位以下に新顔が目立つようになる。「ONE CAREER」、「就活会議」、「外資就活ドットコム」、「OfferBox」、「iroots」などの面々だ。

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