コロナ感染、28歳の彼が味わった隔離7日全記録 本人、同居人、職場など周囲には何が起こったか

東洋経済オンライン / 2020年9月28日 18時0分

車から降りると、ホテルの入口で防護服を着た担当者から説明を受ける。ずいぶんと遠い。5mほど離れた場所から話されるので聞こえづらい。館内に入ると、ペッパー君(ロボット)が出迎えてくれた。『コロナニマケナイデクダサイ』『コロナニマケナイデクダサイ……』。そんな言葉を連呼するペッパー君の声に心細くなり涙が出そうになる。必要なものを受け取ってエレベーターで自分の部屋へ。隔離生活がはじまった。

「ホテルは一般的なビジネスホテルのシングルルーム。説明してくれた重装備の職員の人との距離。ペッパー君の無感情な声に、『ああ、俺コロナになっちゃったんだな……』と気分がかなり滅入りました。部屋から出られるのは、食事を1Fのロビーに取りに行くときのみ。

朝食8~9時。昼食12~13時。夕食18時~19時の3回。やることがないので、食事のアナウンスが流れるとみんな一斉に1Fに向かうので、エレベーターはパンパン。“全員陽性なんだよな……”と思うと気持ちのいいもんじゃないです。あたりまえですけど、皆さん一言もしゃべらない。下向いて、どよーんと暗い。まるでゾンビの群れのようで、自分もその一員なんですけどね。初日の夕食は唐揚げ弁当。結構重いものが出て驚いたんですけど、食べたらものすごく疲れてしまい、あっという間に寝てしまいました」

■一緒に飲んでいた友人も……

8月28日(金曜日)ホテル隔離2日目
AM 7:30。「検温してください」という館内放送で起床。体温35.8℃。健康観察シートに書き込んだ。ホテル隔離で初めての朝。目覚めは悪くない。朝食はおにぎり3種盛り弁当。時間ギリギリに弁当を取りに行ったが弁当2つ確保できたので1つは間食に回す。昼食はサバの定食。夕食は肉団子。意外と重くて、美味しいのが嬉しい。飲み物は水とお茶が飲み放題。あとは自動販売機のジュースが買える。

ホテル隔離中は外からの差し入れは15時~17時の間のみ。前日に申請する必要があり、酒たばこなどは禁止。プロテインを忘れたので誰かに頼もうか悩む。しかし隔離されているとメシを食う以外、やることがない。このままでは身体が鈍ってしまうので、久しぶりに自重トレーニングを再開。半身浴もはじめた。SNSは何があるかわからないので、念のため見るだけに。あとはTVか、Netflix。午前1時就寝。

「ごはんを食べる以外は本当にやることがないので、自然と考える時間が多くなっていました。ジムの先輩や上司の人たちとも事務的な連絡を取っていましたが、会員さんたちにコロナが出たことを告げたということを聞かされていなかったので、いろんなこと考えては不安になって……コロナの症状はよくなっているんですけど、精神状態がどんどん病んでいって、鬱みたいになっていました。LINEや電話で外部と連絡は取れるので、気晴らしに電話でもすればいいのかもしれませんけどね。

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