「世界一忙しい日本の教師」を救う親の"神対応" 教師に相談したいときに加えたい"一言"

東洋経済オンライン / 2020年10月7日 15時10分

日本の教員は世界一忙しいと衝撃の結果が出た。教育現場における教師の現状と、保護者が学校の先生方と接する際のポイントをお伝えします(写真:EKAKI/PIXTA)

日本の教員の仕事時間は参加国中で最長(1週間で小学校54.4時間、中学校56時間)――。2019年のOECD調査でそんな衝撃の結果が出た日本。実際、学校は「ブラック職場」というイメージが定着しています。

『いい教師の条件』の著者であり、「教師を支える会」代表で数千人の教師たちと接し、全国の学校問題に切り込んでいった諸富祥彦氏に、教育現場における教師の現状と、保護者が学校の先生方と接する際に、具体的にどうすればいいかを聞いてみました。

■日本の学校の先生は世界一忙しい

「日本の先生、遠い働き方改革」(2019年6月19日朝日新聞)
「世界一長い日本の小中教員の勤務時間」(2019年6月20日読売新聞)

これは、小中学校の教師の労働時間を報じた新聞記事の見出しです。

2019年にOECD(経済協力開発機構)が世界48の国と地域の中学校、世界15の国と地域の小学校を対象に、1週間当たりの教員の勤務時間を調査しました。その結果、日本の教師の労働時間は小学校54.4時間、中学校56時間で、ともに参加国・地域の中で最長であるという結果が出ました。

また、文部科学省の調査では、「過労死ライン」に当たる週60時間以上勤務の教員が、小学校で3割、中学校で6割にのぼるという調査結果もあります。

私はスクールカウンセラーとして千葉県の中学・高校で勤務してきましたが、夜8時、9時に職員室をのぞくと、まだ多くの先生が残っています。中にはほぼ毎日夜10時くらいまで職員室に残っている先生もいます。

では、なぜ学校の先生は長時間労働をすることになるのでしょう。それには「圧倒的な仕事量の多さ」が関わっています。

ここではざっと学校の先生が担っている仕事を挙げてみましょう。

● 教科を教えること、授業準備
● ○○教育への対応:小学校の英語教育、 プログラミング教育、ICT(情報通信技術)教育、ユニバーサル教育、防犯・防災教育など
● 道徳の教科化
● 主体的で対話的な授業の推進
● 発達の問題を抱えた子どもへの個別支援教育
● 不登校の子どもたち1人ひとりへの丁寧なケア
● いじめ問題への丁寧な対応(一方的に叱責し威嚇する指導ではなく、1人ひとりの心に寄り添ったカウンセリング的な対応)
● 給食時に食物アレルギーをもつ児童への対応
● 校内清掃の指導
● 運動会・文化祭などの運営・準備・保護者対応
● 登校・下校時の見守り
● 放課後のクラブや部活指導
● 保護者・地域からの要望・苦情などへの対応
● 国や教育委員会からの調査やアンケートへの対応
● AED(自動体外式除細動器)講習を受けて使いこなす
● 学校の防犯(不審者・学校侵入への対応)、防災
● 新型コロナウイルス感染症対策による校内の消毒
● 幾度にもわたる行事の計画の練り直し
 ……など。

■子どもを守るためなら刺股を持って不審者と対峙⁉

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