学校の先生を「味方にする親」の絶妙な"言い方" リクエストとクレームの違いがわかりますか?

東洋経済オンライン / 2020年10月13日 16時20分

わが子の学校生活をよりよいものにするためには、教師と適切な関係づくりが重要です(EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

学校の先生方にとって、保護者や地域の方からのクレーム対応は、悩ましい問題です。

「教師を支える会」を主宰し、『いい教師の条件』の著者である諸富祥彦氏に「保護者と先生とのよりよい関係づくり」について、保護者として具体的にどんなことに注意すべきかを聞いてみました。

■要望、先生にどう伝えていますか?

保護者から先生にお願いをしたい、多くの保護者が経験されたことがあると思います。そんなときに効果的なポイントがあります。それは、「抽象的な要望ではなく、具体的な行動レベルのお願いをすること」です。

例えば、口頭で言われただけでは何が宿題に出されたのか理解しづらい、さらに宿題を書いてある板書を書き写すのにも時間がかかる、といったお子さんの場合。

そんな中学1年生のお子さんをおもちのある保護者の方は、担任の先生に対して、次のような「具体的な行動レベルのお願い」をしてうまくいきました。

「うちの子は板書されたものを書き写すのに時間がかかってしまいます。先生にお願いがあるんですけど……それぞれの教科の先生が出された今日の宿題をまとめて、教室のうしろの黒板に書いていただいて、放課後までそのまま板書を残しておいていただけませんか。子どもには、時間をかけてでも書き写すようにさせますから」

保護者から教師へ、具体的な行動レベルのお願いをしたわけです。これでお子さんは「宿題をしない子」から「毎日宿題をする子」に変わることができました。

できる教師なら、「子どもがこうすれば理解しやすいんですけど……」と保護者から提案を受けたら(無理ではない提案や要望ならば)快諾してくれることでしょう。

力があってできる先生は、保護者からの具体的なお願いに協力的です。「あの保護者は、子どもが学校でうまくいくように力を貸してくれている」とありがたく受け止めます。

一方、ダメな先生ほど、保護者からのリクエストは「めんどくさいもの」「クレーム」と受け止めがちです。

近年は若手の先生が増えています。経験の浅さゆえにお子さんの困りごとに気づかないケースもあります。そんなときこそ、保護者から先生に「具体的な行動レベルのお願い」をしてほしいのです。

■リクエストとクレームの線引きポイント

ここまで読まれた保護者の方は、こんな疑問をもたれるかもしれません。

「先生にお願いすることは、どこまでが正当なリクエストで、どこからが過剰なクレームなのだろう?」

リクエストとクレームの線引きポイントは、どこにあるのでしょうか? 私は、「正当な理由があるかどうか」によると思います。

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