最高クラスの年金がもらえる月給は幾ら以上か 9月から高給取りの人は年金負担額がジワリ増

東洋経済オンライン / 2020年10月15日 7時30分

「給与がかなり高い人」に限って保険料額が上がることに。将来の年金受給額への影響は?(写真: sakura/PIXTA)

50代になり、勤務先で役職に就いたり責任ある立場になったりして、給与が高くなった人もいるでしょう。ただ、毎月の給与から引かれる厚生年金保険料が2020年9月分より上がることになりました。今回は「給与がかなり高い人」に限って保険料額が上がるのです。

負担する保険料額が上がる分、将来の年金受給額にどれほど影響するかということも含めて、ここで詳しくお話ししましょう。

■「標準報酬月額×保険料率」で決まる保険料

会社員として勤務していると厚生年金の被保険者、国民年金としては第2号被保険者となります。厚生年金被保険者は、厚生年金保険料が毎月の給与から控除され、2003年4月以降については総報酬制により、給与だけでなく夏・冬の賞与を受けるごとに賞与からも控除されることになっています。給与から引かれる保険料は「標準報酬月額×保険料率」で計算され、賞与から引かれる保険料は「標準賞与額×保険料率」で計算されます。

標準報酬月額というのは、毎月の給与など報酬の月額を基に算出されます。標準報酬月額の計算の基礎になる、その報酬の中には基本給のほか、家族手当、住宅手当、通勤手当など各種手当が含まれ、見舞金、結婚祝金などの臨時的なものは含まれないことになっています。3カ月を超える期間ごとに支払われる賞与については標準賞与額に含まれるため、標準報酬月額には含まれません。

標準賞与額は毎回受け取った賞与額の1000円未満を切り捨てた額となり、賞与の支払い1回につき150万円が標準賞与額の上限となります。

標準報酬月額の決定・改定方法には、定時決定(毎年4、5、6月の報酬の平均を基に行われる決定)、随時改定(昇給・降給等で大幅に報酬が変わった際の改定)、資格取得時決定(入社時の報酬の月額を基にした決定)、育児休業等終了時改定、産前産後休業終了時改定といった方法がありますが、報酬の月額(給与)に応じて決まる標準報酬月額は、2020年9月以降、1~32等級に区分されています。

実際に受けた報酬の月額を基に、8万8000円(1等級)~65万円(32等級)の等級に当てはめることになり、例えば、報酬の月額が23万円以上25万円未満の場合は、標準報酬月額は16等級の24万円になり、この24万円に保険料率を掛けて保険料を算出します。

標準報酬月額や標準賞与額に掛ける、その厚生年金保険料率は18.3%(会社員等の第1号厚生年金被保険者の2017年9月以降の率)で、会社と被保険者が半分ずつの負担となりますので、被保険者自身は9.15%分を負担することになります。標準報酬月額の等級が上がればその分保険料も高くなる仕組みです。

■2020年9月に新設された「32等級・65万円」

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