鬼滅の刃、JR東&九州が「リアル無限列車」で競演 注目ポイントは東日本が客車内、九州は機関車

東洋経済オンライン / 2020年10月19日 7時20分

鬼滅の刃のヘッドマークを付けたJR東日本の「無限列車特別仕様SL」(左、記者撮影)と、映画に登場する「無限列車」を再現したJR九州の臨時列車「SL鬼滅の刃」(画像:JR九州)©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

人気アニメ『劇場版「鬼滅の刃(きめつのやいば)」無限列車編』が10月16日から全国の劇場で公開中だ。主人公の竈門(かまど)炭治郎やその仲間たちが、闇を走る蒸気機関車(SL)「無限列車」の中で敵である「鬼」に立ち向かうというストーリーだ。列車が舞台ということもあり、JR東日本とJR九州がそれぞれ、独自のコラボ列車を走らせている。

台風一過で晴れ渡った10月11日、群馬県の横川駅から高崎駅に向けて、SLが走り出した。信越本線・高崎―横川間を運行する「SLぐんま よこかわ」に鬼滅の刃のヘッドマークや内装を施したコラボ列車「無限列車特別仕様SL」である。

■旧型客車が木目調にリニューアル

動き出した列車の窓から親子連れ客が歓声を上げているのが見えた。ほかの窓では登場人物と同じコスプレをした若い女性客が手を振っている。駅ホームではJR東日本の社員たちが登場人物の扮装をして列車を見送った。炭治郎と同じ緑と黒の市松模様の羽織をまとった高崎支社高崎地区指導センターの中山亨さんは、自身も鬼滅の刃の大ファンだという。鬼滅の刃が幅広い年代に支持されていることがわかる。

コラボ列車の車内には主要キャラクターたちが乗務員や売り子などの格好に扮したシールが貼られている。登場人物の声を演じる声優たちによる、開業135周年を迎えた信越本線やSLに関する車内アナウンスも魅力の一つだ。12月までの土曜または日曜を中心に運行し、10月31日には夜間に走行する「YOGISHA(夜汽車)プラン」も行われる。

この列車に使われる客車は1938~1955年にかけて製造された、「旧型客車」と呼ばれるタイプだ。今年4月に内装が木目調の雰囲気にリニューアルされた。映画で描かれる無限列車の車内もこんな感じなのだろう。

リニューアルは4~6月の「群馬デスティネーションキャンペーン」に合わせて実施されたが、新型コロナの影響で運行開始が秋にずれた。7~9月に走らなかったのは、「古い客車なので空調設備がない」(JR東日本)から。夏は暑いが今の季節なら窓を開ければ心地よい風が車内に吹き込んでくる。煙の匂いでSLに牽引されていることも実感できる。なお、SLぐんまに使われるSLはD51とC61の2種類があり、日によって出番が変わるという。

JR東日本は東京から高崎までの交通手段にも工夫を凝らした。目的地に早く着くなら新幹線が便利だが、在来線では「リゾートやまどり」に車内装飾を施した特別列車も仕立てて上野と高崎を結ぶ。所要時間は2時間以上で新幹線よりも時間はかかるが、その分、じっくりと鬼滅の刃の世界観にひたることができる。

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