「東大生を見世物にしてあざ笑う」TV局の軽率 コミュ障、変人、アスペいじりはもう要らない

東洋経済オンライン / 2020年10月26日 13時20分

僕たちは幼少時から、ポケモンの名前なんて全種類言えて当たり前だったし、動植物の種名や天体の名称、電車や自動車の車種など強い興味を持った物事はすっかり記憶することができた。その興味のベクトルが教科書や受験参考書に向けば、入試で点がとれてしまうのも道理だ。

■「後の人生できっと汚点になりますよ」

「さんまの東大方程式」の出演者がアスペルガー症候群かどうかはわからないが、仮にそうだったとすれば、ズレた受け答えをしたり、挙動不審になったりしているさまをみんなで笑うというのは人として最低の所業だ。

そういう笑いを番組制作者や世間の人たちが求めているのかもしれないが、ひな壇に並んでいる東大生たちが番組の「いじり」で慌てふためくさまを見るにつけて、僕には後輩たちがひどい「いじめ」を受けているように感じられてならなかった。いじられている彼らは笑顔こそ浮かべていたが、その笑みのなかには卑屈さが見えるような気がした。

吉岡くんは言った。

「現役の学生たちはまだ若いからわからないのかもしれないですけれど……芸能界で生きていこうというのならいざ知らず、あんな番組に出演して、テレビ的に誇張されたキャラクターと実名とをセットで全国にさらしたことは、後の人生できっと汚点になりますよ」

僕もその意見には強く同意する。

池田 渓:ライター

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