「オタクは結婚できない」という大いなる誤解 興味・関心分野によって有配偶率に差がある

東洋経済オンライン / 2020年10月29日 10時20分

オタクに対するネガティブな印象も変化してきているようです(写真:プラナ/PIXTA)

「オタク」というとどんなイメージを持ちますか?

「女性にモテない」「服装がダサい」「人の目を見て話せない」「家に引きこもっている」など、少し前までオタクに対するイメージはネガティブなものが多かったことは事実です。

しかし、今や、オタクは未婚男性に限りません。当然ながら女性のオタクも存在しますし、既婚者にもオタクは存在します。そもそも、オタク人口全体が増加しています。

20~50代未既婚男女を対象として、「オタクを自認する」割合を2015年国勢調査の人口と掛け合わせて、オタク人口を推計試算してみました。結果、20~50代のオタク人口は約1430万人、これは当該全人口6180万人の23%に相当します。

■オタク市場は無視できないレベルにまで成長

当然、10代にも60代以上にもオタクは存在するので、オタク人口総数はもっと多いでしょう。男女比は、男53%、女47%とほぼ半々です。未既婚も未婚44%、既婚56%とやや既婚のオタクのほうが人数は多いのです。

もちろん、未婚人口より既婚人口のほうが絶対人口は多いので、男性オタクの有配偶率は45%(同年齢層の国民全体は60%)、女性オタクの有配偶率は55%(同70%)と、オタクのほうが非オタクの人たちより有配偶率は低くなります。しかし、オタクだからといって結婚できないとか、恋愛ができないというのは言いすぎであることがわかります。

オタク人口増加と連動して、今や「オタク市場」は無視できないレベルにまで大きく拡大しました。矢野経済研究所の調査によれば、オタクによるアニメ市場は3100億円、アイドル市場は2550億円、マンガ市場は4425億円、オンラインゲーム市場に至っては、1兆1000億円を超える規模にまで成長しています(いずれも2019年推計)。

比較のために、菓子統計に基づく2018年のスナック菓子市場は4361億円、チョコ市場は5370億円ですから、いかに「オタク市場」が大きいものかおわかりいただけると思います。

ちなみに、アイドル市場というと、すぐ思い浮かぶのは秋元康氏が手がけたAKB商法があります。握手券や総選挙投票券と抱き合わせたCD販売の手法は、賛否はあれど市場を活性化したのは確かです。事実、全盛期の2012年にはシングルCD年間売上ランキングのトップ10の上位5曲をAKB48が独占していた時代もありました。

アイドル市場を構成するのは、主に楽曲売り上げやライブチケット代、それと物販と言われるアイドルグッズ売り上げで、上記2550億円市場はそれらの売り上げだけを計上しています。しかし、アイドルオタクの消費はそれら直接消費だけにとどまりません。

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