飲酒量は「1週間単位で調整すべき」納得の理由 アルコール度数の高い「ストロング系」は要注意

東洋経済オンライン / 2020年11月15日 16時0分

アルコールの飲みすぎは要注意です(写真:マハロ/PIXTA)

アルコールを飲むと血圧が上がり、体に負担がかかります。ではどのくらいの量にとどめれば安全なのでしょうか。食事や運動、生活習慣によって血圧を正しく効率的に下げる方法を解説した、内科医・奥田昌子氏の著書『血圧を最速で下げる』を基に、第3回はアルコールとのつきあい方やタバコの悪影響について紹介します。

第1回:「減塩で血圧は下がらない」医者が語る衝撃事実

第2回:心臓病死のリスク、「月曜午前」が最も高いワケ

■1日「ビール中びん1本」以上で血圧上昇

飲酒はどのくらいの量なら安全なのでしょうか。ハワイ在住の日系人男性約7000人を対象に実施された有名な調査があります。これによると、純粋なエチルアルコールの摂取量が1日平均20mlを超えると、上の血圧も下の血圧も明らかに上昇しました。

エチルアルコール20mlといえば、日本酒1合に含まれる量です。ビールなら500ml入りの中びん1本、焼酎なら0.6合、ワインは1/4本で、発泡酒はビールと同じです。

要注意なのが、昨今流行りのストロング系チューハイです。通常の缶チューハイはアルコール度数が6%弱なので、500ml缶1本が日本酒1合に相当しますが、アルコール度数が9%のストロング系だと、350ml缶1本で日本酒1.5合、500ml缶だと1本で日本酒2合強に相当します。

ビールを飲んでも焼酎を飲んでも、飲酒量を日本酒に換算できるのは、アルコール飲料に共通して入っているエチルアルコールが血圧を上げるからです。言い換えるとアルコール飲料である限り血圧は上がり、「血圧が上がりにくい飲料」とか「上がりやすい飲料」というものはないわけです。

飲酒が体に与える影響は蓄積して作用するため、1日ではなく1週間単位で考えて、安全のために男性は週に6合まで、女性は3合までとしましょう。女性が半分なのは、日本人を含む東アジア人の女性は、東アジア人男性の半分の量で体への悪影響が出現することがわかっているからです。

歓迎会や送別会、忘年会、新年会など飲酒の機会が続く時期は1カ月単位で帳尻を合わせてください。男性なら月に25合、女性は13合です。元の血圧が高い人ほど節酒が有効です。

飲酒量はカレンダーか手帳に書いておくことをおすすめします。「缶ビール2本、ワイン1杯」という具合に簡単にメモしておいて、週に一度か月に一度、先に述べた換算法で日本酒の分量に直します。

たとえば焼酎2合と350ml入りの缶ビール4本なら、それぞれ3合強と3合弱で合計6合程度です。「意外に少なかったな」とか「あれれ、結構飲んじゃったな」と驚きながら、次第に自分で「ここでやめれば今週は大丈夫だろう」と計算できるようになります。

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