日産「新型ノート」は国内販売の救世主となるか 「ヤリス」「フィット」など競合車とガチンコ勝負
東洋経済オンライン / 2020年12月3日 7時30分
「起死回生のモデルに十分になりうる。経営へのインパクトも非常に大きいだろう」。神奈川日産自動車の横山明社長が大きな期待を寄せるのは、12月23日に発売される新型「ノート」だ。今回が実に8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。新型ノートの投入に合わせて、首都圏のある日産販売店では新装開店を予定するなど、販売現場の士気も高まっている。
ノートは、普通車(軽自動車を含まない登録車)の中では小ぶりなコンパクトカーの売れ筋モデル。2016年に日産独自のハイブリッド車(HV)技術であるeパワーの搭載モデルを投入してから人気に火がつき、2017年から3年連続で国内コンパクトカー市場の販売台数1位を獲得。2018年には全登録車の中で最も売れた車になった。販売不振が続く日産にとって、国内販売を支える「最後の砦」ともいえる車種だ。
■競争が熾烈なコンパクトカー
ただし、燃費性能がよく小回りも利くコンパクトカーは近年の売れ筋として各社がこぞって力を入れており、販売競争は熾烈になっている。トヨタ自動車は今年2月、「ヤリス」(国内では旧車名「ヴィッツ」から変更)の新型車を投入。ホンダも同じく2月に4代目となる新型「フィット」を発売している。
こうした新型車効果により、2020年度上期(4~9月)の車種別販売台数(軽自動車除く)ではヤリス(7万9400台)が1位、フィット(5万0521台)も4位にランクインした。
一方、ノート(3万1085台)は競合車種の攻勢で9位にまで順位を落としており、今回のモデルチェンジはコンパクトカー市場における日産反撃ののろしとなる。
3代目となる新型ノートは外観や内装を大幅に刷新したほか、現行モデルにはあったガソリンエンジン車を用意せず、eパワー搭載のHVモデルのみとした。eパワーはエンジンを発電のみに使用してモーターを駆動させる独自のシステム。ガソリン車のみならず、通常のHVよりも燃費性能に優れ、現行ノートの購入者の7割は燃費性能が高いHVを選択しているという。
日産は今回のノートのモデルチェンジに際して、eパワーのモーターやインバーターなどを大幅に改良し、現行のHVモデルよりも出力や加速性能、燃費性能などを向上させた。ガソリン車のラインナップはなくしたが、「(それでも)ナンバーワンを狙っている」(開発責任者の渡邊明規雄氏)。あえてHVモデルだけに絞ったのは、新型車の競争力に自信を持っていることの表れともいえる。
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