解散から4年「SMAP」を求める声が止まない理由 危機にあってこそ社会全体を励ます存在だった

東洋経済オンライン / 2020年12月24日 13時30分

SMAPの解散から4年が過ぎようとしています(写真:Liliboas/iStock)

2016年末の解散から4年が過ぎようとしているSMAP。いまはご存じのように、それぞれの道を歩んでいる。

だがこの間、折に触れて「SMAP」という言葉が世をにぎわすのを私たちは目にしてきた。むろんそれは彼らが残してきた並外れた実績によるものだろうが、同時に「いまここに彼らがいてくれたら」という願いの表れでもあるはずだ。

その背景には、日本人がSMAPと共に歩んできた30年に及ぶ長い歴史がある。私たちが、SMAPという存在を忘れられない理由も、きっとそこにあるだろう。では、それはどんな歴史だったのか? 今回は “SMAPと日本人”の関係性を探ってみたい。

■さまざまな危機を乗り越えてきたSMAP

最近、SMAPの名が世をにぎわせた出来事と言えば、なんと言っても元メンバーである森且行のオートレース優勝のニュースだろう。1997年のオートレーサーデビュー以来、24年目にして初の日本選手権優勝を飾った森に、中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の5人全員が祝福のメッセージを寄せ、大きな話題になった。

森がSMAPを脱退したのは、1996年5月のことである。そのとき、子どもの頃からの夢であったオートレーサー試験を受けられるぎりぎりの年齢だったということがあった。

ただ、その頃、SMAPも大事な時期を迎えていた。その1カ月前にプライムタイムでグループの冠バラエティー番組となる「SMAP×SMAP」がスタートしていたからである。バラエティーに定評のあるフジテレビの番組ということでSMAPにとっては大きなチャンスだったが、森且行が脱退することになったのは、番組が始まった矢先のことであった。このとき、中居正広などは解散を考えたことが後になって明らかにされてもいる。

森の最後の「SMAP×SMAP」出演となった回では、森自身の選曲によるSMAPメドレーがあった。そのなかの1曲「BEST FRIEND」は、中居正広が泣きじゃくるといったシーンもあり、SMAPやファンにとっても深く記憶に刻まれるものになった。そして「SMAP×SMAP」は、アイドルが本格的バラエティーに挑戦した画期的な試みとして、テレビ史に残る人気番組に成長していく。

とはいえ森且行の脱退の後も、グループの存続が危機に瀕するような事態はあった。2001年に稲垣吾郎、2009年に草彅剛がそれぞれ不祥事を起こし、芸能活動を自粛した。

ただそうしたときも、彼らは「SMAP×SMAP」というテレビ番組を通して直接私たちにそのときのリアルな表情を見せ、思いを吐露した。稲垣吾郎も、そして草彅剛も、「SMAP×SMAP」の中で謝罪するとともに再出発の決意を語った。ファンだけでなく、多くの視聴者が“SMAPという歴史”の節目節目に立ち会い、彼らと思いを共有することになったのは間違いない。

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